
ダマスカス、ニューヨーク:イスラエルがダマスカス近郊にあるシリア政権の軍事拠点と武器庫を標的とした攻撃を行い、イランの支援を受ける民兵3人が死亡したと、英国を拠点とする戦争監視機関が木曜日に発表した。
シリア人権監視団によると、首都ダマスカス近郊での攻撃は、イランの支援を受ける数あるグループの中でも、レバノンのヒズボラ民兵組織が使用していると思われる武器庫を破壊した。「また、イランの支援を受ける民兵3人が死亡した」とシリア人権監視団は述べている。
シリア人権監視団は、死亡した民兵の国籍は特定できないが、シリア人は1人もいないと述べた。
国営シリア・アラブ通信(SANA)は攻撃について報じたが、犠牲者については報じておらず、攻撃で4人の兵士が負傷したとしている。
「12時56分頃、敵国イスラエルがレバノン方面からダマスカス近郊のいくつかの拠点に攻撃を加えた」とSANAは軍関係者の話として伝えた。
この報道機関は、「我々の防空システムが攻撃を迎撃し、ほとんどのミサイルを撃ち落とした」と報じ、「4人の兵士が負傷した」と付け加えた。
また、この攻撃は「いくらかの物的損害」をもたらした。
この情報源は、標的に関する詳細を明らかにしなかった。
2011年にシリア内戦が勃発して以来、イスラエルはシリアで日常的に攻撃を行っており、そのほとんどがイランの部隊やレバノンのヒズボラ部隊、またはシリア政府軍を標的としている。
イスラエルが攻撃を認めることはほとんどない。しかし、イスラエル軍は昨年、詳細を明かさずに、戦争で荒廃したシリアで約50の標的を攻撃したと発表した。
ヒズボラは、1975年から1990年の内戦後に武装解除されていないレバノンで唯一のグループだが、レバノンの政治における主要なプレーヤーでもある。
ヒズボラはイランとシリア政府の強力な協力者で、2013年からシリアで公式に戦闘を行っている。
これとは別に、シリアの政権軍が24日、シリア北西部の反政府勢力が支配する村の民間車両にミサイルを発射し、7人が死亡した。7人の中には同じ家族の子ども3人が含まれている。反体制派の活動家が伝えた。
攻撃が行われたのはナジア村の近くで、イドリブ県にある政府軍との戦線に近い場所だった。イドリブ県は戦争で荒廃したシリアで反政府勢力が支配する最後の重要拠点だ。イドリブを拠点に活動する市民ジャーナリストのサルワ・アブドル・ラーマン氏とシリア人権監視団によると、このミサイルにより男性2人、女性2人、子ども3人が死亡し、数人が負傷したという。
今週、ロシアは、国際的な化学兵器の監視機関におけるシリアの投票権が剥奪される可能性のある今月の投票をめぐり、米国やその同盟国と対立した。ロシア政府は、西側諸国が「シリア政府を悪者にしようとしている」と非難した。一方、米国は、化学兵器の使用は重大な結果をもたらすという強いメッセージをシリア政府に送ることを要求した。
AP通信/AFP通信