
ナジア・フッサーリ
ベイルート: 4月13日、レバノンは悲惨な内戦から46周年を迎えるが、公人たちは国の危機の悪化が新たな紛争につながる可能性があると警告している。
地域的、国際的な状況は変わったものの、レバノンは1975年の戦争勃発につながった同じ断層に直面している。
国の未曾有の経済的・社会的危機に加えて、政治的な行き詰まりもあり、レバノンでは戦前を彷彿とさせるような状況になっていると指摘されている。
1990年には、ターイフ合意の締結により戦闘が停止し、今日まで続く政治的和解が成立した。
15年におよぶ野蛮な戦争で15万人以上が死亡し、30万人が長期にわたる負傷を負った。さらに、紛争終結までに1万7,000人が行方不明となり、人口の3分の1にあたる100万人以上のレバノン人が避難生活を送っていた。
1991年3月には、永続的な犯罪とされていた誘拐を除くすべての戦争犯罪を対象として大赦が発布されている。
民兵は解散させられたが、ヒズボラだけはイスラエルの敵に対抗するという名目で武器を保持していた。現在ヒズボラは、レバノン軍の10倍の量の武器を保有する最大の武器庫である。
8月4日のベイルート港の爆発で被害を受けた建物の前で写真を撮る内戦生存者のジャン・サリバ氏(レバノン首都カランティーナ地区)。(AFP)
誘拐・失踪者家族委員会の代表である弁護士のニザル・サギー氏は、アラブニュースの取材に対して次のように述べている。「戦争とは、強いものが武力で支配するという論理に基づくものでした」
「私たちは今でもそのような論理に支配されています。誰も責任を問われず、法も認められていません」
また、彼は「確かに内戦の終結とともに軍事・戦争行為はなくなりましたが、実際には、すべての戦争の価値観を復活させて国を支配し、公共政策を戦争指導者に還元したのが戦後のシステムであり、私たちは今、誰も責任を取らないシステムの中で暮らしています」と付け加えた。
「8月4日の爆発以降、私たちは大惨事の中で生活しており、経済の崩壊を経験しています」
「これは、国家の組織的破壊の段階にあることを意味します。強者は、平等を包含した法律があるべきだとは思っていません」
戦時中に行方不明になった人たちの末路が、今でも重要であるとサギー氏は言う。「権力者は同じ手口で人々に過去を忘れさせようとし、私たちが生きるように望んでいます」
「だから、そのような仕組みがバレないように、集団墓地は明かされなかったのです」
「行方不明者のファイルを閉じるには、彼らが殺害されたのが大赦の前なのか後なのかを知るために、彼らの運命を明らかにする必要があります」とサギー氏は付け加える。
進歩的社会党の書記であるザファル・ナセル氏は、レバノンが歴史を繰り返さないためには、政治的解決を図る必要があると述べた。
「私たちの現実は、戦争よりも危険なところへと私たちを連れて行くかもしれません。それは、国が向かう方向をコントロールすることができない混沌とした状態です」とナセル氏は言う。
「ですので、我が党は混乱に陥らないように、和解案の提示を求め、主張します」
「レバノンへの外国の干渉と、それが戦争につながる可能性についての議論に関して言えるのは、レバノンは非常に脆弱で、地域的な影響によって右にも左にも引っ張られる可能性があるということです」
ヒズボラの武器庫について、ナセル氏はアラブニュースに次のように語った。「議論されているところですが、我々としては、防衛戦略とレバノン人同士での内輪の対話によって解決されると思っています。なぜなら、他の方式では問題が生じるからです」
「この種の道を支配している地域の方程式を考えると、ヒズボラの武装解除がすぐに起こるとは思えません」
内戦に参加した元レバノン軍人のアントワン・ザハラ氏は、「レバノンで新たな内戦が起こることはありません」と断言している。
彼はアラブニュースにこう語った。「現在のレバノンが置かれている状況は、先の戦争の時とは似ても似つかぬものですが、軍事戦争よりも悪いもの、つまり混沌状態へと導いてしまうかもしれない状況にあります」
「ヒズボラの武器はレバノン国内では使用できませんが、ヒズボラの地域的なつながりの結果として、またヒズボラが地域を支配しようとする計画の一部として、これらの武器が残っています」
「イランが交渉に向かっていても、レバノンを交渉材料にしていることに変わりはありません。そして、ヒズボラはイスラエルの敵を必要としており、敵との戦いという主張を捨てないでしょう」
「私の意見では、これを解決するにはこの地域におけるイランの計画に終止符を打つ必要があり、これができない限りは国内で解決策を考案することはできません」