
テヘラン:イランは国際刑事警察機構(インターポール)に対し、イスラエルによる仕業とするナタンズ核施設への破壊工作の容疑者を逮捕するよう要請した。地元紙が日曜日に報じた。
国営テレビは写真を公開し、容疑者がレザ・カリミ(43歳)であることを明らかにした。同放送局はまた、情報省が先週のナタンツでの「破壊工作」における容疑者の役割を立証したと報じた。
同放送局は、容疑者が「事件前に国外に逃亡していた」とし、「容疑者を逮捕してイランに身柄を引渡すための法的手続きが現在進行中だ」と述べた。
国営テレビや他のメディアは、容疑者についてこれ以上の情報を伝えていない。情報省は現時点で公式声明を発表していない。
超保守派の日刊紙「ケイハン」は日曜日の紙面で、「情報機関と司法当局」が手続きを行っていると報じた。
同紙はまた、「容疑者の身元が確認された後、逮捕・身柄引渡しのためにインターポールを通じて必要な措置がとられた」としている。
ケイハン紙は、どのような形式でインターポールの支援が要請されたかについては明らかにしなかった。
日曜日の正午の時点で、オンラインに掲載されているインターポールの「レッドノーティス(赤手配書)」リストには、レザ・カリミの検索結果はなかった。
インターポールのウェブサイトによると、レッドノーティスとは、身柄引渡しや同様の法的措置が待たれる人物について、世界中の法執行機関にその人物の所在を特定し、暫定的に逮捕するよう要請するものだ。
イラン原子力庁によると、1週間前にナタンズ核施設の配電システムで「小さな爆発」が起きたという。
イラン外務省は、宿敵とするイスラエルの「核テロ」行為を非難し、報復を誓っている。
イスラエルは関与を肯定も否定もしていないが、公共ラジオの報道では、匿名の情報源を引用して諜報機関「モサド」による破壊工作だったと伝えている。
ニューヨーク・タイムズ紙も、米国とイスラエルの匿名の情報機関関係者を引用して、この攻撃には「イスラエルの関与」があったと報じている。
イラン外務省のサイード・ハティブザデ報道官は先週、画期的な核合意の復活を目指してウィーンで行われている協議を破綻させようとしているとイスラエルを間接的に非難した。
この協議は、米国を核合意に復帰させ、重要な核に関する義務をイランに再び順守させることに焦点を当てている。ドナルド・トランプ前大統領が2018年に核合意から離脱してイラン政府に対する制裁を再開した後、イランは制裁に対抗して核に関する義務の順守を中断していた。
AFP通信