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危機に見舞われたスリランカが日本に投資再開を呼びかけ

スリランカのアリ・サブリー外務大臣は同国が電力、インフラ、投資専用ゾーンなどの分野への日本の投資を求めていると語った(AFP)。
スリランカのアリ・サブリー外務大臣は同国が電力、インフラ、投資専用ゾーンなどの分野への日本の投資を求めていると語った(AFP)。
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29 Jul 2023 07:07:01 GMT9
29 Jul 2023 07:07:01 GMT9

コロンボ:スリランカは29日、日本の外務大臣が危機に見舞われた同国へのほぼ4年ぶりとなる高官による訪問を終えた中、電力、道路、港などのプロジェクトへの投資再開を日本に対して呼びかけた。

スリランカのアリ・サブリー外務大臣は同国がグリーン経済やデジタル経済だけでなく、電力やインフラ、投資専用ゾーンなどの分野への日本の投資を求めていると語った。

南アジアの島国であるスリランカは、この70年以上で最悪となった昨年の金融危機によって引き起こされたデフォルトと大統領辞任とを経て、国際通貨基金からの29億ドルの緊急援助を継続するために巨額の債務の再構築に取り組んでいる。

「希望の持てる滑り出しを見せたスリランカ経済の回復、そして将来の成長の見通しが、日本とスリランカの関係を強化する大きな機会を与えてくれることを確信しています」とサブリー氏は記者会見で語った。

サブリー氏と並んだ日本の林芳正外務大臣は、インド、南アフリカ、ウガンダ、エチオピア、モルディブを含む多国歴訪の一環としてコロンボを訪問している。

「債務の再構築プロセスのさらなる進捗への期待をお伝えし、すべての債権国が参加する透明性と比較可能性のある債務再構築の重要性を強調しました」と林氏は語った。

氏はサブリー氏による投資の呼びかけに対しては公には返答しなかった。

日本は歴史的にスリランカと活発な関係を持っていたが、スリランカが2020年に20億ドルの軽便鉄道のプロジェクトを一方的に中断したことでその関係は冷え込んでいた。

関係改善がなされたのはこの数ヶ月のことで、これはラニル・ウィクラマシンハ大統領が、歴代の政権による経済的な失敗と大幅な減税、さらにはコロナウイルス感染症のパンデミックによって引き起こされた危機をスリランカが乗り切るための支援を日本に求めた結果である。

ウィクラマシンハ氏は今月、軽便鉄道プロジェクト再開の閣議による承認を受けた。

インド洋の重要な航路沿いにあるスリランカはインドと日本、そして中国とインドの間で影響力を有する中心地となっている。

財務省のデータによると、日本のスリランカに対する二国間援助は中国についで二番目の規模であり、未納の融資は約27億ドルである。インドは三番目の重要な債権国である。

ロイター

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