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武力衝突が起きた2日目の夜、エルサレムでの衝突に続いてガザからロケット弾が発射される

金曜日には、イスラム教徒の礼拝者がアル・アクサ・モスク群を出たところで、数十人の武装警察が立ちはだかり、再び小さな衝突が発生した。(AFP通信)
金曜日には、イスラム教徒の礼拝者がアル・アクサ・モスク群を出たところで、数十人の武装警察が立ちはだかり、再び小さな衝突が発生した。(AFP通信)
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24 Apr 2021 07:04:55 GMT9
24 Apr 2021 07:04:55 GMT9
  • 一晩で36発のロケット弾が発射され、一晩で発射された数としては今年最多となった
  • イスラエル軍の発表によると、36発のロケット弾はすべて迎撃されたか、何もない場所に落ちた

エルサレム:イスラエルが併合した東エルサレムでパレスチナ人と警察が2夜続けて衝突した後、イスラエルに対するロケット弾の一斉発射が繰り返されたことを受けて、イスラエルの戦闘機が土曜日の早朝にガザ地区を空爆した。

イスラエル軍の発表によると、ガザ地区を支配するイスラム原理主義組織ハマスが東エルサレムでの抗議行動を支持した後、一晩で36発のロケット弾が発射された。一晩で発射された数としては、今年最多だった。抗議行動は木曜日に行われた極右ユダヤ人らによる行進によってたきつけられた。

米国政府は暴力の激化に「深い懸念」を表明し、国連と欧州連合は自制を訴えた。

1月にジョー・バイデン大統領が就任して以来、イスラエルとパレスチナの紛争に対してより公正なアプローチをとってきた米国は、「冷静さと協調」を求めた。

国務省のネッド・プライス報道官は、「憎悪と暴力に満ちたスローガンを唱える過激なデモ隊の言葉遣いは断固として拒否されなければならない」とツイートした。
東エルサレムでは、集会の禁止をめぐって緊張が高まっている。また、アラブ人の若者が超正統派ユダヤ教徒を襲う様子や、ユダヤ人の過激派が路上でアラブ人をいじめる様子を撮影した一連の動画がネット上に投稿されている。

木曜日には、極右ユダヤ人デモ隊の「アラブ人に死を」という声に腹を立てたパレスチナ人デモ隊が警察と何度も衝突し、少なくとも125人が負傷した。

金曜日には、数万人のイスラム教徒の礼拝者が夜の礼拝を終えて市内の崇拝されているアル・アクサ・モスク群を出たところで、数十人の武装警察が立ちはだかり、再び小さな衝突が発生した。一部の武装警察は馬に乗っていた。

デモ隊は水の入ったボトルを警察に投げつけ、警察は閃光発音筒を発射して群衆を解散させた。

警察によると、エルサレムとイスラエル占領下のヨルダン川西岸地区の間にあるカランディヤ検問所にも数百人のパレスチナ人が集まったという。

ヨルダン川西岸地区にある街ベツレヘムでは、パレスチナ人が聖書にある族長の妻ラケルの墓に向かって石や火炎瓶を投げつけた。ラケルの墓は、ユダヤ教徒とイスラム教徒が崇拝する聖地となっている。

ラマダンの日中の断食明けに多くの人が集まるエルサレム旧市街の壁周辺の遊歩道へのアクセスを警察が遮断したことに対してパレスチナ人が憤慨する中、東エルサレムでは、4月13日のラマダン開始以降、毎晩のように騒動が起きている。

木曜日には、極右ユダヤ人民族主義団体「レハバ」の支持者数百人がアラブ系の東エルサレム中心部を行進し、火に油を注いだ。

エルサレムのモシェ・リオン市長は公共ラジオで、「この無意味な暴力を終わらせるために」、東エルサレムのパレスチナ人コミュニティのリーダーと話し合っていると語った。
リオン市長は、レハバのデモ行進を中止しようとしたが、警察からは合法だと告げられたと述べ、過去2週間でアラブ人を攻撃したユダヤ人が「数十人」逮捕されたと指摘した。

パレスチナのマフムード・アッバース大統領の事務所は、「イスラエルの過激派極右入植者グループが、アラブ人の殺害を擁護する扇動を強めている」と非難した。

パレスチナの公式通信社「WAFA」が伝えた声明で、同事務所はパレスチナ人を保護するために国際社会が介入することを求めている。

ヨルダンのアイマン・サファディ外相は、東エルサレムのパレスチナ人に対するイスラエル人の「人種差別的な攻撃」を非難し、「パレスチナ人を守るための国際的な行動」を求めた。「エルサレムはレッドラインであり、エルサレムに触れることは火遊びだ」とサファディ外相は警告した。

ハマスの軍事部門「エゼディン・アル・カッサム旅団」は、東エルサレムのデモ隊を支持する声明を発表した。

声明で同軍事部門は、「あなたが今日つけた火花は、敵の前で起こる爆発の芯となるだろう」と述べている。

ハマスとより小規模な協力組織イスラム聖戦を含むパレスチナの過激派組織の連合体は、暴力に直面して「沈黙を守ることはできない」と警告する声明を発表した。

イスラエル軍によると、ガザの過激派は、金曜日の午前0時(GMT21:00)前に、イスラエルに向けて3発のロケット弾による最初の一斉発射を行った。

イスラエル軍はその後、発射された36発のロケット弾はすべて迎撃されたか、何もない場所に落ちたと発表した。

これに対し、イスラエル軍の戦車がガザを砲撃したが、その報復として新たに多数のロケット弾が発射されたため、ハマスが運営していると思われる発射地点に対する空爆を開始したとイスラエル軍は付け加えた。

「戦闘機や攻撃ヘリは、地下のインフラやロケットランチャーなど、ガザ地区にあるいくつかのハマスの軍事目標を攻撃した」とイスラエル軍は述べている。

AFP通信

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