
サイード・アル・バタティ
ムカッラー:イエメンの戦闘地域であるマリブ県の知事は、県都をめぐる決戦が迫る中、フーシ派の進攻から県を守るため、水曜日に軍隊を集結させた。
スルタン・アル・アラダ知事は、マリブ県民、イエメン軍、そしてサウジアラビア主導のアラブ連合が、イランに支援された民兵を打ち負かすことを誓った。
「カセム・ソレイマニの肖像を掲げる者に支配されることは許されない」と知事は語った。ソレイマニは、イランのコッズ部隊の司令官であり、昨年1月にアメリカ軍の空爆で死亡した。
イエメン軍のアブドゥ・アブドゥラ・マジリ報道官は、マリブ市の西にある政府支配地域からフーシ派が押し戻され、多くの攻撃者が死傷したと、水曜日にアラブニュースに語った。
マリブは、イエメン政府が北部で最後の砦としている地区で、石油やガスの埋蔵量が豊富である。フーシ派は、和平交渉への影響力を高めるために、マリブ県の攻略に躍起になっているが、忠誠派も同様に、この地域を守ることを決意している。
水曜日、フーシ派によるマリブ市内の標的への砲撃の強化により、イエメン軍の高官が死亡し、兵士数名が負傷した。
イエメン国防省は、同省将校課の士官であるアブル・ガーニ・モハメド・サルマン准将が、フーシ派民兵との「対決」中に死亡したと発表した。
水曜日の朝、マリブ県のラウダ地区に着弾したフーシ派のミサイルが大爆発を起こし、同市と近隣の避難民キャンプを揺るがした。地元の保健関係者がアラブニュースに語ったところによると、負傷者はいなかったとのことである。
フーシ派の陸軍がマリブに向けて前進する中、人口密度の高いマリブへのドローンやミサイルの攻撃を強化している。
2月にフーシ派がマリブ県を制圧するために大規模な攻撃を開始して以来、フーシ派と政府軍の間で激しい戦闘が繰り広げられ、数千人が死亡している。
火曜日には、マリブの主要な戦場でフーシ派の軍司令官2名が、それまで7日間長引いていた政府軍との戦闘やアラブ連合軍による空爆で死亡した。
一方、フーシ派は、サウジアラビアの民間人やエネルギーインフラの標的への空爆を続けている。
水曜日、サウジアラビア防空軍は、イエメン北部からサウジアラビア南部のハミース・ムシャイト市に向けて発射された武装ドローンを迎撃、破壊した。
フーシ派は、即時停戦とイエメン紛争の永続的な政治的解決のための協議を求めるサウジアラビアの提案を拒否した。むしろ、イランの支援を受けるフーシ派は、イエメン・イラン間において制限のない飛行を認めるよう要求している。