
ベイルート:レバノンとイスラエルが来週、地中海国境に関する紛争について米国の仲介による協議を再開する見込みであると、レバノンの2人の当局関係者が木曜に述べた。
宿敵同士のレバノンとイスラエルの間の交渉は紛争の解決を目指して10月に始まったが、それ以来、話し合いは膠着状態が続いてきた。この紛争は、ガスの潜在的な埋蔵量が豊富な同地域で、炭化水素の探査を停滞させている。
デリケートな問題であるため身元の特定を拒否するあるレバノン当局者はロイターに対し、米国側が月曜に協議が再開されることをレバノンに通知したと語った。
2人目のレバノン当局者は、交渉の再会は米国の仲裁役ジョン・デロッハー氏の訪問と同時に行われるだろうと述べた。同氏は来週、レバノンに到着する予定だが、具体的な日付は明らかになっていない。米国大使館からのコメントはない。。
長年の敵同士は10月に、米国による3年の外交努力の集大成として、レバノン南部の平和維持軍基地で国連の主催により数回の協議を行っている。
しかし、それぞれが対照的な国境案の概要を示す地図を提示したことを受け、両者の間の溝は大きく開いたままである。両者が提示した地図は、実質的に紛争地域の規模を拡大させた。
協議が行き詰まったことで、レバノンの暫定首相、および国防大臣と公共事業大臣はレバノンの主張を拡大する法令草案を承認し、同国の排他的経済水域をさらに1,400平方キロメートル広げた。
この法令草案はまだ可決されていない。
イスラエルのエネルギー大臣ユバール・シュタイニッツ氏の事務所は、イスラエルは交渉の再会を検討しているものの、それは「論争中の既知の領土に基づく」ものであると述べた。
イスラエルはすでに沖合の広大なガス田からガスを汲み上げているが、レバノンはまだ自国の海域で商業用ガスの埋蔵を見つけられていない。
ロイター