
シリア、ダマスカス:イスラエルは5月5日の明け方に、シリア北西部へミサイルを発射し、1人が死亡し、6人が負傷した、とシリアの国営メディアが報じた。
2週間前に、シリア政府が発射したミサイルがイスラエル領奥深くに着弾して以来、これはイスラエルによるシリアへの初のミサイル攻撃となった。
ミサイルは北西部の町、ハッフェとマスヤーフを狙っており、民間のプラスチック倉庫などを破壊した、と国営テレビが報じた。シリアの防空システムが、このミサイル攻撃に対応した、と報道は述べたが、それ以上言及するのは避けていた。
イスラエルは長年にわたって、シリアのイラン関連の軍事施設に数百発のミサイル攻撃を行ってきたが、そのような作戦を認めたり、議論したりすることはめったにない。
イスラエルは北の辺境地にあるイラン側の陣営をレッドライン(譲れない一線)と考えており、イラン関連施設やレバノンの民兵組織、ヒズボラグループに届けられる武器運搬車列を繰り返し攻撃している。
5日明け方のミサイル攻撃は、シリアのミサイルがイスラエル領の奥深くに着弾し、イスラエルの最高機密となっている原子炉付近で、空襲サイレンが作動したが、誤操作の結果であり、意図的な攻撃ではない、とイスラエル軍が述べてからほぼ2週間後に起きた。
このミサイルが4月22日、イスラエル南部に着弾したことにより、イスラエルはシリアのミサイル発射装置やその他の軍事目標への空爆で応戦した。
AP通信