
アラブニュース
ドバイ:イスラエルのヘリコプターが水曜夜、ゴラン高原占領地付近の軍事基地を攻撃した。シリア人権監視団が報告した。
クネイトラ県北部のジュバタアルカシャブの町付近に位置する同基地には、政府軍とヒズボラ作戦部隊がいたという。
この攻撃で3人の兵士が負傷したとしているが、政府軍やヒズボラの関係者であったかどうかは明らかにされていない。
イスラエルは同日の朝にも、シリア北部にミサイルを発射し、死者1名と負傷者6名を出したことをシリアの国営メディアが報じている。
2週間前にシリア政府軍の発射したミサイルがイスラエル領内深くに着弾してから、今回がイスラエルによる初の対シリア攻撃となる。
ミサイルは、シリア北西部の町ハフェハとマスヤフを標的とし、民間のプラスチック倉庫などに着弾したと国営テレビは報じた。シリア防空部隊がこれに応じたとされているが、詳細は伝えられていない。
イスラエルは長年にわたり、イランとの繋がりをもつシリア内の標的を何百回と攻撃してきたが、それらの攻撃について、認めたり言及したりすることはほとんどない。
イスラエルは、北部の国境のイラン駐屯地をレッドラインと見なし、イランとの繋がりを持つ施設や、レバノンの民兵組織ヒズボラに武器を提供する輸送隊を繰り返し攻撃してきた。
水曜日の明け方のミサイル攻撃の2週間近く前に、イスラエル軍は、シリアのミサイルがイスラエル領内深くに着弾し、国家最高機密の原子炉付近の空襲警報が発動したのは誤射であり、意図的な攻撃ではなかったと発表していた。
このミサイルは4月22日にイスラエル南部に着弾し、これを受けてイスラエルは即座にシリア国内のミサイル発射台その他を空爆した。