



モハメッド・アブザイド
カイロ:カイロで開かれたエジプトとトルコの間の多国間協議が木曜に終了した。この協議は「予備的」なものとされており、エジプトでアフリカ問題を担当するハムディ・サナド外務副大臣とトルコのロザ・セダト・オナル外務副大臣が出席した。
共同プレスリリースによれば、この協議では直接的な2国間協力、および特にリビア、シリア、イラクの状況に関する地域問題、並びに中東の安全保障を確保する必要性が主なテーマとして話し合われた。
「両国とも前進するために、これらの議論の結果について評価を行う」と、声明は述べている。
情報筋によれば、エジプトはリビア問題を議題の最上位に置き、外国の軍隊およびトルコ軍の隣国からの撤退を要求したという。
オナル副大臣によるエジプト訪問は、トルコの高官としては2013年以来のこととなる。カイロとアンカラの間の外交関係は、エジプト国内問題に対するトルコの干渉と、ムハンマド・モルシ元大統領に対して行われた6月30日の抗議活動で同国がとった立場の結果として、断絶していた。
また情報筋は、それぞれの外務大臣の間で緊密な会談を開くため、両国間で予備的な合意が行われたことも明らかにした。トルコは協議を無事に終結させるためエジプトの代表団を受け入れることも提案し、政治・外交・経済の全面的な関係修復を呼びかけた。
しかしながら、カイロはトルコに対し、ムスリム同胞団のメンバーであるアラ・アルサマヒとヤヒヤ・ムッサの引き渡しを要求し続けており、彼らをテロリストではなく「政治的難民」として認めることを拒否している。
エジプト外務評議会のエザット・サアド理事長はプレスリリースで、もしトルコ側がその責任を引き受ける用意があり、2国間の紛争解決を図る約束を示すのであれば、エジプトはあらゆる問題を解決することになんら問題はないと述べている。
サアド氏は、両国が東地中海問題(紛争海域におけるトルコによる探査活動)とリビアの状況を、問題の一部として引き続き検討することを期待していると述べた。そして、それらの話し合いで、エジプトはトルコがムスリム同胞団のメンバーへ「安全な避難所」を提供していることを拒否する件についても話し合われるだろうと指摘し、「トルコ側はこの問題がエジプトの国家安全保障に対する脅威を表していることを理解する必要がある」とした。
サアド氏は、トルコにはエジプトの内政に干渉しないことや、2国間関係の維持に対して真剣さ・献身・善意を示すことなど、周知の一定の義務があると付け加えた。