
ダウド・クッタブ
エルサレム: イスラエル当局は、挑発的で反アラブ的であることで知られる伝統的なエルサレム・デー・パレードの道筋を変更することにしたようである。
イスラエルの報道によると、日曜日、治安当局はイスラエル政府に対し、数日間続いている首都エルサレムでの騒乱とイスラエル・パレスチナ間の衝突を考慮し、月曜日に予定されている年次イベントを見直すよう促したという。このイベントでは、イスラエルのエルサレム市全域に対する権利主張を誇示する旗振りが行われる。
Ynetは、イスラエルの治安当局が「道筋、パレード参加者の数、さらにはイベントそのものを再検討するよう求めた」と報じた。
エルサレムでのパレスチナ人による継続的かつ広範な抗議活動により、イスラエルは世界的な非難を浴び、治安当局は右派の政治家に緊張緩和を迫って成功したようである。
旧市街や東エルサレムの街路では抗議が続き、赤新月社幹部は負傷事件を報告し、イスラエル警察が彼らの仕事を妨害していると述べた。
パレードは、シェイク・ジャラー地区に住むパレスチナ人家族の退去命令に対する不服申立てについてのイスラエル裁判所の判決と同時に行われるよう計画された。
パレスチナ系イスラエル市民を多く含む何万人もの人々が、預言者ムハンマドへのコーランの最初の啓示であるライラ・アル・カドルの聖なる夜を記念して、エルサレムとアル・アクサ・モスクに殺到した。
ほとんどの人々は、ユダヤ人過激派からの公衆呼びかけからアルアクサ・モスクを守るために、モスクに留まることを誓った。
モスクの説教者エクリマ・サブリ氏は、月曜日に起きることは占領者次第だろう。と述べた。
彼は「私たちは、モスクと信仰と一体であり、最後の一息まで守りぬく」とアラブニュースに語った。
アル・クッズ大学の元学長サリ・ヌセイベ教授は、市内で起きていることは、まさに私たちに目覚めるよう促すものだと述べた。
彼は「エルサレムにおける出来事は、占領が継続していては平和は不可能であり、またエルサレムのアラブの主張する領地に対するイスラエルの主権も不可能であることを、イスラエル、そして全世界に訴えています」とアラブニュースに語った。 「パレスチナ人は時間の経過とともに消えることはなく、正義も消えることはありません。パレスチナ人の権利、パレスチナの国民的・宗教的場所やシンボルを踏みにじり続ければ、イスラエルに将来はないでしょう」と述べた。
エルサレムのAl-Ghad TVのレポーター、アフマド・ブデイリ氏は状況を総括し、抗議による圧力が続く限り、短期的にはパレスチナが優勢だと述べた。
「エルサレムでの抗議と、シェイク・ジャラー地区の自宅や彼らの聖地を守ろうというアラブ系のエルサレム出身者の粘り強さが、国際社会とイスラエル治安部隊を動かし、対応を促したことに疑いの余地はありません」とアフマド・ブデイリ氏は述べた。
しかし、イスラエルの全体的な戦略は容易に変更されないので、これは一時的な勝利かもしれない、と同氏は付け加えた。
ヨルダンの首都アンマンでは、イスラエル大使館を閉鎖し、テルアビブからヨルダン大使を呼び戻すよう政府に呼びかける抗議があった。
アラブ連盟は、エルサレムをめぐる問題について緊急会合を開催することで合意した。それら問題には、イスラエルによるアル・アクサモスク参拝者襲撃事件や、シェイク・ジャラー地区からのパレスチナ人追放計画が含まれる。
一方クウェートでは、サッカー選手たちがアラブ系エルサレム出身者への支援の証として、パレスチナのケフィエを着用した。
EUの公式広報担当者であるルイス・ミゲル・ブエノ氏は、信仰者に対するイスラエルの攻撃や刺激的行為を非難した。
「占領軍は国際法に従ってその義務を尊重しなければならない」と彼はアラビア語でツイートした。 「即座の沈静化を要求する。 東エルサレムは国際人道法が適用される占領地域の一部である」と述べた。
エルサレム・ワクフ評議会は、急進的なユダヤ人グループがモスクに侵入するのを防ぐため、人々にアル・アクサモスクに一晩滞在するよう呼びかけた。
そしてイフタール(日没後の食事)とスフール(夜明け前の食事)を無償で全員に提供すると約束した。