
チューリッヒ: 国連の核監視機関のトップが、水曜にフィナンシャル・タイムズ紙に掲載されたインタビューで、イランのウラン濃縮プログラムを「非常に懸念している」と述べた。
イランは「爆弾を製造する国が達する」レベルの純度でウランを濃縮していると、国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ局長は同紙に語った。
同氏のコメントは、イランと世界の大国がウィーンで交渉している中で行われた。この交渉では、世界の大国との間で締結された2015年の核協定が全面的に順守される状態に戻すため、同機関と米国が制裁や核活動に関して講じる必要のある措置を導き出そうとしている。
米国が2018年に協定から離脱したことがイランを刺激し、原子爆弾の開発を困難にするために設計されたこの協定が核プログラムに課した制限を、同国が着実に超える事態を引き起こした。テヘランは原子爆弾開発の野望があることを否定している。
「60%の濃縮を行っている国は非常に深刻な状態。爆弾を製造している国だけがそのレベルに達している」と、グロッシ氏は同紙に話した。「60%はほぼ兵器グレード。商業的な濃縮は2~3%だ」
プログラムの開発はイランの「主権」であると同紙は述べたが、「これは用心深い監視が必要なレベルである」と付け加えた。
グロッシ氏は、イランが講じてきた大部分の措置は比較的簡単に修正可能だと言うが、行われてきた研究開発のレベルが問題であると付け加えた。
「魔神を瓶の中に戻すことはできない。何かを行う方法を知った後では、それを確認する方法は検証することしかない」と、彼は述べた。
「イランのプログラムは成長を遂げ、より洗練されたものになった。直線的に2015年に戻すことはもはや不可能。できることは、彼らの活動を2015年のパラメーター以下に維持することである」
ロイター