アラブニュース
ロンドン:バーニー・サンダース上院議員は、米国政府が承認したイスラエルへの7億3,500万ドルの兵器輸出を阻止する議案を取り下げたという。
ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、サンダース上院議員の側近が、国務省はすでに取引を終えており、法案で阻止できるかどうかは不透明だと発言したという。
サンダース上院議員は2016年と2020年の大統領候補として注目を集めた。進歩派の有力な民主党議員とともにイスラエル政府を頻繁に批判している。
輸出阻止の法案提出以前には「米国の軍事支援が人権侵害のために利用されるべきではない」と述べていた。
先週、上院議員は「米国製の爆弾がガザ地区を破壊し、女性や子どもを殺害している今、議会の討論すら通さず新たな巨額の兵器輸出を認めることはできない」と話した。
「米国はイスラエルとパレスチナの人々を平和で豊かな未来に導く支援をしなければならない。今回のような兵器の輸出が本当にその後押しになるのか、ただ紛争を煽るだけではないのか、熟慮する必要がある」。
サンダース上院議員の法案は、米国がイスラエル軍に提供した「防衛条項、防衛軍務、技術データ」を対象とする内容だった。
今月初旬、米国は、イスラエルのガザ地区空爆を非難する国連安全保障理事会の声明の採択を阻止した。現地では数百人が死亡し、数千人が住居を失っている。
兵器輸出に対するコメントを求められた国務省の報道官は、「個々の輸出事案の詳細について発言することは法的に規制されている」と述べた。