
アラブニュース
シリアで5月26日に実施された選挙は、「真に民主的な投票」の基準を全く満たしていないと、欧州連合のジョセップ・ボレル上級代表が27日、述べた。
上級代表は、この選挙は、2011年の「アラブの春」後に勃発した紛争の解決に寄与しないと語った
「シリアの選挙は、国連安全保障理事会決議2254に沿った真の政治プロセスの枠組みの中でのみ行われるべきだ」と、ボレル氏の声明は述べている。
選挙は、国内避難民、難民、ディアスポラの人々を含むすべてのシリア人が、安全で、脅迫を受ける恐れがない中立的な環境の中で、自由かつ公正な政治競争に参加できる場合にのみ、信頼できるものになり得るのだと、同代表は付け加えた。
またEUは、今回の選挙はシリア紛争の持続可能な解決策を見つける取り組みを損なうものだと感じていると、同氏は述べた。
「選挙は、シリア政権のいかなる国際的正常化の手段にもつながらない。政治プロセスは、シリア社会の全ての層が国の将来の統一と和解の形成に確実に関われるようにするため、全てを包摂するものでなければならない」と、声明には綴られている。
EUは、国連安保理決議2254に従った、国連の監督下での、透明性と説明責任に関する最高の国際基準に則った、ディアスポラの人々を含む全てのシリア人に参加資格がある「シリアの自由で公正な選挙」を支援する用意があると述べた。
EUまたは、拘留者の釈放を要求し、この決議のあらゆる側面を前進させるためにガイル・ペデルセン国連シリア担当特使が行っている取り組みを支持することを改めて表明した。