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アムネスティ・インターナショナルの報告書が、誘拐された人々に対するフーシ派の虐待を取り上げる

アムネスティ・インターナショナルは、フーシ派が数百人のジャーナリスト、人権擁護者、宗教的少数派を恣意的に誘拐し、独房や汚い牢獄に監禁していると非難した。(資料/AFP通信)
アムネスティ・インターナショナルは、フーシ派が数百人のジャーナリスト、人権擁護者、宗教的少数派を恣意的に誘拐し、独房や汚い牢獄に監禁していると非難した。(資料/AFP通信)
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28 May 2021 10:05:27 GMT9
28 May 2021 10:05:27 GMT9
  • 虐待について、国連はフーシ派を「名指しで非難」しなければならないと、人権活動家がアラブニュースに語った
  • 誘拐された人々は殴られ、無理やり自白を強要された

サイード・アル・バタティ

アル・ムカラ:アムネスティ・インターナショナルは、イランの支援を受けるフーシ派民兵組織が、数百人のジャーナリスト、人権擁護者、宗教的少数派を恣意的に誘拐して独房や汚い牢獄に監禁し、拷問を加え、和平交渉の際に彼らを交渉材料として利用しているとして非難した。

この国際人権団体が木曜日に発表した34ページの報告書によると、2015年初頭以降、フーシ派は数百人のジャーナリスト、政治的反対者、宗教的少数派のバハイ教徒を誘拐して狭くて不衛生な刑務所に投獄し、肉体的・精神的な拷問を行っているという。 

報告書はさらに、囚人たちは薬や十分な食事も与えられず、家族との連絡も禁止されていると主張している。 

この生々しい報告書は、昨年、イエメン政府とフーシ派の間で成功裏に行われた捕虜交換で釈放された12人の元誘拐被害者へのインタビューに基づいている。「被拘留者には適切な食料、医療、清潔な水、衛生設備、宿泊設備が与えられていなかった。中には、管理者に食料の追加を要求し、ハンガーストライキを行っただけで、20日間も独房に入れられた人もいる」と報告書は述べている。 

ある元誘拐被害者は、フーシ派が管理する政治保安部が逮捕時に尋問の時間を数時間と約束していたにもかかわらず、5か月間も消息不明にされたとアムネスティ・インターナショナルに語っている。 

報告書によると、この匿名の被拘留者は、「政治保安部が私の家のドアをノックして、いくつかの質問のために数時間一緒に来てほしいと言ってきた時、私は家族に別れを告げることを考えませんでした。家族と再会するまで5か月もかかることになるとは思いませんでした」と話した。

この報告書では、犯罪捜査部、政治保安部、国家治安局、ハサバ警察署、首都のアルサウラ公判前拘留施設、サヌア県ベニハシシュのサレフ刑務所、ホデイダのシャムラン刑務所など、フーシ派が管理する非公式・公式の拘留施設がいくつか取り上げられている。

反政府勢力のフーシ派は、刑務所内や捜査中の被拘留者に過酷な暴行を加え、イスラエルやアラブ連合軍との協力などの罪を認めるよう強要している。 

イエメンのあるバハイ教徒は、フーシ派の尋問官や治安部隊に鉄棒やAK-47ライフルなどで殴られたと語っている。 

「尋問の間、彼らは私がもう叫べなくなるまで休まず殴り続けました。時には寝ているところを起こされて尋問されることもありました。尋問中に2度気を失ったのは、主に精神的に疲弊いたのと、食べ物がなかったからです」と、このバハイ教徒は話した。

「私たちは水や食べ物を求めただけで、繰り返し拷問を受けました。罰として、彼らは夜に電気を切って私たちを暗闇で過ごさせたり、監房に入ってきてケーブルで殴ったりしてきました」

報告書によると、フーシ派は支配下にある地域の司法当局を利用し、長期間にわたる裁判を通して敵対者を処罰してきた。これらの裁判で被告人は自己弁護を強いられている。

インタビューに答えた誘拐被害者と弁護士は、サヌアの特別刑事裁判所と上訴裁判所で行われた裁判を「政治的な芝居」にすぎないと表現し、彼らが弁護士を要求しても裁判官は無視したと主張した。彼らはまた、裁判官は拷問に関する調査や自白を無理強いされたことに関する調査を怠ったとしている。

報告書によると、フーシ派は取引によって彼らを釈放した直後に、かつての被拘留者たちを支配地域から追い出し、バハイ教徒を追放し、イエメン北部の家族に会いたいという一部の誘拐被害者の訴えを拒否したという。 

「空港に着いた時、(フーシ派の)当局者は私たちが家族に電話することを許可しました…… 私は彼ら(当局者)に父に会うことを許してくれるように頼みましたが、彼らは許可しませんでした。父は80歳で、もう2度と会うことはできません。父を残してきたことは、私の人生の中で最もつらいことでした」と、あるバハイ教徒は報告書の中で語っている。

アムネスティ・インターナショナルはフーシ派に対し、現在投獄されている数千人の政治的反対者をイエメン政府とのいかなる交渉においても交渉材料として利用しないよう警告している。 

「アムネスティ・インターナショナルは、フーシ派当局に対し、進行中の交渉で被拘留者を政治的に利用しないこと。加えて、意見や表現、政治的志向、良心に基づく信念などを理由に恣意的に拘束されているすべての人をただちに釈放することを求める」と同団体は述べている。

イエメンの人権活動家や政府関係者は、アムネスティ・インターナショナルの報告書によって、フーシ派による人権侵害に関するよく知られた情報が裏付けられたと述べている。

西部ホデイダ県にある人権省の地方事務所の責任者を務めるファテヒア・アル・ママリー氏は、国際社会と国連がフーシ派を名指しで非難し、被拘留者を解放するよう圧力をかけることを要求した。 

「これは、フーシの犯罪を暴き、その真の姿を国際社会に示すための前向きな一歩だ」とアル・ママリー氏は木曜日にアラブニュースに語った。

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