アミン・アッバス

ドバイ：今年は第15回アブダビ世界プロ柔術選手権大会や、初開催となるワールドチームカップなど、前年比40%増となるスリリングなイベントが目白押しである。

UAE柔術連盟（UAEJJF）は、チャレンジ柔術フェスティバルの大会を1月、5月、9月、10月の4回に設定し、次のシーズンで活躍する新しい才能を発掘するために投資するという姿勢を示している。4月の柔術会長杯、6月の副柔術会長杯、10月の母なる国民柔術杯は、地元のクラブやアカデミーが参加できる国内大会として注目されている。これらの大会は、UAEのチャンピオンたちがその輝きを発揮し、国際大会に進出するための土台となるのだ。

2月、3月、5月、6月、7月、9月、12月に開催されるアブダビ柔術プロ（AJP）の大会も、来シーズンの地区大会の日程に含まれている。これらの大会での成績は、権威あるアブダビ世界柔術アワードの受賞に向けたポイント加算につながる。その他のAJPの大会としては、12月のアブダビグランプリノーギ大会、9月のAJPアジアコンチネンタルプロなどが予定されている。

今年4月に初開催されるアブダビ世界柔術チームカップは、世界中のクラブやアカデミーから数百人の選手が集まり、アブダビで開催される国際柔術イベントとしては最大級のものになると予想されている。これは、11月にアブダビに世界中から6,000人以上の参加者が見込まれる、国際スポーツカレンダーでもっとも著名な柔術大会である第15回アブダビ世界プロ柔術選手権に加えて行われる。

UAE柔術・総合格闘技（MMA）連盟のファハド・アリ・アル・シャムシ事務局長は、「UAEの柔術は昨年、代表チームの成績だけでなく、才能の発掘やチャンピオンの育成という点においても、いくつものマイルストーンを達成しました」と述べている。

「2022年、UAEはバーレーンで開催されたアジア選手権とアブダビで開催された世界選手権で優勝し、バーミンガムで開催された世界大会では記録破りの5つのメダルを獲得して歴史を作りました。そのすべては、賢明な指導者たちの果てしない支援と、スポーツの普及と発展、才能の発掘、チャンピオンの育成、そして国内大会や国際大会を通じて激しい競争の機会の創出を目指すUAEJJFの綿密な戦略によるところが大きいのです」とアル・シャムシ氏は述べた。

「来シーズンはさまざまな年齢層を対象とした幅広いトーナメントが予定されています。これは、持続可能な発展を確保し、最高のプログラムを最高の国際基準に沿って実践することを基本とする連盟の戦略を反映したものです」とアル・シャムシ氏は付け加えた。

今シーズンの予定に加わった魅力的な大会のひとつが、ユース総合格闘技選手権であり、1月に第1回が開催された後、3月、5月、6月、11月と続き、もっとも著名なMMA選手がUAEの首都に集合することになる。

アル・シャムシ氏は、新シーズンにMMAの大会を含めることは、選手にとって有益であると断言した。「MMAの大会は、アスリートが持続的な身体的・精神的健康を維持できる優れたスポーツインフラだけでなく、ハイレベルなトレーニングで連盟の素晴らしい能力を活用することで、選手がプロ意識と創造性に向かって着実に進み、スポーツの世界により深く触れるのに役立ちます」とアル・シャムシ氏は述べている。

UAE代表チームの最新シーズンは、魅力的な国際大会の予定が組まれており、これまでどおりの成功を収めると思われる。まずは2月にタイで開催される第7回アジア選手権大会から始まり、4月にはフランスでのグランプリ大会、5月にはタイでのオープングランプリ大会と続く予定だ。

UAE代表チームは、7月にモンゴルで開催されるJJIF世界成人・パラ柔術選手権、8月にカザフスタンで開催されるJJIF世界ユース選手権、10月にサウジアラビアで開催されるワールドコンバットゲームズ、11月にタイで開催されるアジアインドア・マーシャルアーツゲームズ、9月にタイで開催されるJJIFワールドビーチカップ、10月に中国で開催されるアジア競技大会も視野に入れている。