
アルジェ:アルジェリアの大統領選挙戦が日曜、正式に開幕し、抗議活動が続く中4月に退任を迫られた、長期にわたる同国の指導者の後任の座を争う5人が立候補した。
アリー・ベンフリースとアブドゥルマジード・タブーンの2人の元首相が、12月12日の選挙に向けてアブデルアジズ・ブーテフリカ前大統領の後継者として立候補している。
金曜、大きな群衆が植民地独立後から続くアルジェリアの政治システムの終結を要求し、39週連続で路上デモを展開した。抗議者たちは、現在の権力者のブーテフリカとの過去の繋がりを指摘し、民主的な選挙を確保する上で信用できないと言う。
ベンフリースとタブーンが投票の人気を集めるとみられる。
他の候補者は:元観光相であり穏健なイスラム教徒のアブドゥルカーディル・ベングリーナ、元文化相で統治連合の一部であった「民主国民連合」(RND)の現暫定党首イッズッディーン・ミーフービー、そしてFLNに近い小さな「未来戦線党」を率いるアブドゥルアジーズ・ベルイード。FLNと未来戦線党はどちらも与党連合の一部である。
アルジェの一部の地域では、抗議者たちが候補者の肖像画を掲げた看板に黒いゴミ袋を掛け、しばしばスプレー缶で「恥の選挙」「裏切り者」という言葉が吹き付けられている。
ベンフリースは今週、「この選挙は理想的な条件下で行われていない、それはわかっているが、旧政権が引き起こした政治的な行き詰まりからアルジェリアを救い出すために、よりリスクの少ない近道だと思う」と語った。
タブーンは選挙過程の「特殊な環境」を認めた。今月初めにテレビで演説した際、「アルジェリアを良い軌道へと戻したい」と述べ、自らの立候補を正当化した。
「一部のアルジェリア人は選挙に反対しているが、私は過半数が賛成していることを知っている」とタブーンは述べた。
同国の権威者として浮上した軍のアハメド・ガイド・サラー将軍は、「アルジェリア人が完全に静穏な環境下で選挙の義務を果たせるよう、すべての安全上の条件は担保される」と繰り返し誓った。
AP