
アラブニュース
アンマン: エチオピアは自国内の各地域に多数のダムを建設する意向だが、エジプト外務省が月曜日に、その意向に対し拒絶表明を発表した。
アビィ・アハメド首相は日曜日、エチオピアが来年度に100を越えるダムの建設を計画していることを発表した。
(エジプト)外務省のアハメド・ハフェズ報道官は、アハメド首相の発言は改めてエチオピアの不誠実さを示すもので、周辺国と共有しているナイル川やその他の国際河川を「自国の主権だけで管理し、自国の利益のためだけに利用できる内部河川であるかの如く」扱っていると述べた。
さらにハフェズ報道官は、エジプトはナイル川流域の全ての国が自国の発展に向け水事業を確立し、このアフリカ最長の川を資源として河川利用する権利があることを認めていると補足した。
「しかし、そうした水プロジェクトや施設はあらかじめ、影響を受ける可能性のある国々、特に下流の国々との調整、協議、合意といった手続きをとることが必要です」とハフェズ報道官は声明の中で述べている。
また、アビー首相の発言は「国際河川の利用を規制する国際法の適用ルール無視、というエチオピアの問題行動が続いていることの動かぬ証拠です。この国際法では、エチオピアにはこうした河川流域にある国々の権利を尊重し、その利益を損なわないようにするという義務があります。」と同報道官は述べている。
エジプトとエチオピアは、ナイル川の主要支流にあるエチオピアのダム計画をめぐって対立が続いている。
4月には、下流への放水量を管理するための合意をめぐっての協議が難航した。
スーダンも同じくダム建設に反対しており、エチオピアとの緊張関係が高まる中、エジプトと合同軍事演習を行っている。