
アラブニュース
ロンドン:英国は水曜日、イラクの首都バグダッドのグリーンゾーンを包囲しているとして、イランと協力関係にある武装民兵組織を非難した。
ドミニク・ラーブ外相はツイートで、「本日、私はイラクの(ムスタファ)アル・カディミ首相と話し、バグダッドの国際区域に対する武装組織による最近の脅迫を非難した」と述べた。
先週、イラクの治安部隊は民兵組織の司令官カシム・ムスリ氏を逮捕した。治安関係者によると、この動きは、米軍が駐留する基地に対する攻撃に関連しており、同氏の逮捕は、2019年に入ってから活動家やジャーナリストの殺害が相次いだ中で、同氏が有名な民主化活動家の殺害を指揮した容疑に基づいて行われた。
逮捕後、正体不明の武装集団が防備を固めた外交地区の周辺を車両で走行した。同地区には外国の大使館や政府機関の建物が建っており、武装集団は力の誇示として車両を走らせて同氏の釈放を要求した。治安関係者が匿名を条件に語った。
「これらの民兵組織は法の支配を妨げ、イラク国民の平和への願いを傷つけている」とラーブ氏は付け加えた。
Today I spoke to Prime Minister al-Khadhimi of Iraq to condemn recent threats by armed groups against the Baghdad International Zone. These militia groups undermine the rule of law and the Iraqi people’s desire for peace.
— Dominic Raab (@DominicRaab) June 2, 2021
また、米国は木曜日、暴力とデモ隊への攻撃を非難した。
バグダッドで行われた数千人規模のデモで2人のイラク人が殺害された2日後、国務省のネッド・プライス報道官は、「武装民兵組織によるイラクの主権と法の支配の侵害は、すべてのイラク人と彼らの国に損害を与えるものだ」と述べた。
このデモでは、さらに28人が負傷した。デモは相次ぐ民主化活動家やジャーナリストへの殺傷事件に対する裁きを求めて行われた。
プライス氏は、「表現の自由や平和的集会の権利を行使するイラク人に対する攻撃や、法の支配に対する攻撃について、民兵や暴漢、そして自警団の責任を追及するイラク政府のあらゆる取り組みを歓迎する」と述べた。
「改革を促すために街頭に繰り出した平和的なデモ隊が、脅迫と野蛮な暴力にさらされたことに、米国は憤慨している」とプライス氏は付け加えた。
2019年に政府の腐敗や機能不全に抗議する抗議運動が発生して以来、70人以上の活動家が殺害、殺人未遂、誘拐の対象となっている。
2003年に米国が主導した侵攻で独裁者サダム・フセインが倒れて以来、イラクでは政党が生活を支配し、腐敗が国家機関にはびこっている。
(ロイター通信・AFP通信)