
サイード・アル・バターティ
アレクサンドリア:イエメン中部の都市マアリブで、フーシ派のミサイル攻撃によって殺害された父と娘の黒焦げ遺体を写した衝撃的な映像は、民間人に対する残虐な攻撃を行うフーシ派を「名指しで非難」する声が高まる中、国内外で怒りに火を付けている。
5歳の少女は、5日にフーシ派が発射した弾道ミサイルがマアリブの人口密集地のガソリンスタンドを直撃して亡くなった少なくとも14人の中に含まれていた。
この攻撃は、数十台の車が給油のためにスタンドで待っている時に発生したと、見物人らが語った。
リアン・タヘルさんと身元が確認された少女は、ミサイルが直撃した時、スタンドの外の父親の車の中にいた。
現場に駆けつけた救急隊員は、フーシ派が放った爆発物を搭載したドローンに狙われ、多くが出血多量で死亡した。
子どもと父親の黒焦げになった遺体の映像がSNSで広く共有されると、イエメンの人権活動家、政府関係者、欧米の外交官たちは、フーシ派の攻撃を強く非難し、マアリブで民間人を標的にした民兵の処罰を求めた。
マアリブ県のスルタン・アル・アラダ県知事は、フーシのミサイルやドローンによる攻撃が、同市に住む数万人の国内避難民を脅威に晒していると警鐘を鳴らし、地元や国際機関に攻撃を非難するよう求めた。
「地元当局は、政治的・社会的な領域を超えたあらゆるイエメン人に、いまだにほとんどの悲劇の原因となっているフーシ派民兵のテロリズムに共に立ち向かうことを呼びかける」と、同氏は述べた。
イエメンの国会議員であるアリ・アル・ラハビ氏は、民間人を標的にすることを禁じている宗教的・部族的規範にフーシ派が違反していると非難した。
「今日のマアリブでの民間人と子どもに対する犯罪は、イエメンの部族規範と、アラブや世界のあらゆる人道規範に違反している」と、同氏はツイッターへの投稿の中で述べた。
死亡した民間人の画像に怒りを覚えたイエメンのアブド・ラッボ・マンスール・ハーディー政権のアブドゥルマリク・アル・ミフラーフィ大統領補佐官は、フーシ派が和平活動に協力できると信じている人々に考えを改めるよう促した。
「今回の攻撃は、戦争を止めるためのあらゆる国際的な努力を拒絶してきたフーシ派の醜い顔を再び確認するものだ」と、アル・ミフラーフィ氏がツイッターで述べた。
現場では、マアリブとフダイダでフーシ派と戦っているイエメン軍司令官らが、イランからの軍事的・財政的支援が終了しない限り、死者が出るような民兵による攻撃は続くだろうと語った。
「イランの政権を抑止し、子どもや女性を殺害するフーシ派を国際刑事裁判所に連れ出さない限り、戦争犯罪は止まらないだろう」と、国民抵抗部隊の広報官サデク・デワイド氏が、西部フダイダ県で語った。
欧米のイエメン特使も、民間人の死への悲しみと怒りを表明し、フーシ派に民間人への攻撃をやめ、国連が仲介する和平提案に関わるよう要求した。
在イエメン米国大使館は、マアリブにおけるフーシ派のミサイルとドローンによる攻撃を「非人道的な暴力」だと表現した。
大使館の臨時代理大使を務めるキャシー・ウェストリー氏は、声明で次のように語った:「我々は、フーシ派が弾道ミサイルを使ってマアリブのガソリンスタンドを破壊し、民間人を死傷させたという報道に、震え上がっている。フーシ派は、報じられているところによると、その後ドローンを使って、負傷者を助けに来た救急隊員を攻撃したとされている。この非人道的な暴力は終わらせなければならない」。
イギリスのイエメン特使であるマイケル・アロン氏はツイッターで、この攻撃の報道に衝撃を受けたと述べ、人命が失われる状況に終止符を打てるのは、全国的な停戦だけだと付け加えた。
「フーシ派は、マアリブでの攻撃をやめ、国連と真剣に関わらなければならない。全国的な停戦に合意すれば、このような悲劇的な人命の損失を防ぎ、人道的な活動ができるようになる」と、同氏は述べた。
イエメンの当局者や専門家は、この民兵の攻撃が、戦争終結に向けた集中的な国際外交活動を台無しにしかねないと警鐘を鳴らした。
ホーリーヤ・マシュフール元人権相はアラブニュースに対し、国連安全保障理事会はイエメンでの戦闘の即時終結を求める和平案を押し付けるべきだと語った。
「戦争が続き、包括的な停戦を実現する誠実な意思が見られない間は、我々は何十人、もっと言えば何千人もの子どもや大人の黒焦げの死体を目にすることになる」とマシュフール氏は語った。