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フーシ派の裁判所が拉致されたイエメン人モデルの裁判を開始

エンテサル・アル・ハマディ氏。(写真/ツイッター)
エンテサル・アル・ハマディ氏。(写真/ツイッター)
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08 Jun 2021 12:06:15 GMT9
08 Jun 2021 12:06:15 GMT9
  • 同民兵組織はこの件について正式にコメントしていない

サイード・アル・バターティ

アレクサンドリア:サナアにあるフーシ派の裁判所は、イランが支援する民兵組織に拉致されたイエメン人モデルの裁判を開始した。

エンテサル・アル・ハマディ氏は、2月20日、他の女性2人と共にフーシ派に拘束された。彼女らが捕らえられ、投獄されたことで、国内外から非難の声が上がっている。

法律活動家のアブドゥル・ワッハーブ・カトラン氏は、裁判所が彼女の弁護士に対し、彼女の罪状を含む訴訟書類を提出することを拒否したと語った。

彼女の弁護士であるハレド・モハメド・アル・カマル氏は、裁判所がこの事件に関するメディア報道を禁止していることを理由に、裁判に関するアラブニュースからのコメントの求めに応じなかった。

フーシ派はこの事件や罪状について公式にコメントしていないが、反政府勢力系のメディアは、彼女が麻薬や売春組織に関与しているという情報が理由で身柄を拘束されたと報じている。

国内外の人権団体は、反体制派がアル・ハマディ氏に自白を強要し、拉致は、同組織の過激思想に異議を唱えるリベラルな声をフーシ派が弾圧していることの一環だったと語った。

アル・ハマディ氏は、国際的なモデルになるという夢を自慢げに語り、伝統的なイエメンの衣装を着た画像を投稿していた。

拉致をメディアが大きく報道したことに怒ったフーシ派は、アル・ハマディ氏を尋問して釈放を命じた検察官を解任し、モデルを独房に監禁し、言葉や身体的虐待を彼女に加えた。

彼らはまた、女性たちの釈放を求めた地元の活動家や弁護士、裁判官に対する脅迫やハラスメントも激化させた。

先週、フーシ派は、アル・カマル氏が20年間働いてきた、様々な官公庁が入る首都事務局の仕事を解雇し、訴訟を取り下げさせた。アル・カマル氏はSNSで、上司から説明もなく停職を告げられたと述べた。

カトラン氏と、フーシ派が支配する議会の議員で、民兵を積極的に批判しているアフメド・ハシェド氏は、殺害の脅迫を受けたと報告している。

イエメンの人権活動家は、フーシ派が支配地域の司法機関を利用して、活動家やアーティスト、組織を批判する人々の拉致を合法化していると非難している。

「権利と自由のための弁護団」の団長である弁護士のフダ・アル・サラリ氏は、事件発生時からこのモデルの事件を追ってきた。同氏は、このモデルに対するフーシ派のやり方から、彼女がすぐには解放されないことがわかると述べた。

「抑圧、権利と自由の没収、司法を利用して彼らの犯罪を正当化していることを考慮すると、フーシ派当局が現在の国内圧力のメカニズムで被害者を釈放するのは難しい」と、彼女はアラブニュースに語った。

彼女は、国際女性団体に対し、イエメンの女性団体と連携して、拉致された女性たちが確実に釈放されるよう、より積極的な活動を展開するよう求めた。

民兵組織は国際人権法を遵守していないと彼女は述べ、国際社会に対し、イエメン人を拉致し、虐待したフーシ派にさらなる制裁を加えるよう呼び掛けた。

「残念ながら、モデルの確実な解放が遅れているのは、弁護が非力だからではない。フーシ派当局はいかなる圧力にも屈せず、これらの問題には頑として考えを変えない。彼らは何よりもまず、国際的な合意や決議、権利擁護の仕組みを尊重しない民兵組織なのだ」。

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