
サイード・アル・バタティ
アレクサンドリア:イエメンの人権活動家、ジャーナリスト、政治家らは、イランの支援を受けるフーシ派民兵組織を称えたとしてハマスを強く批判した。直前にはフーシ派の戦闘員が弾道ミサイルの発射や爆発物を搭載した無人機の発射を行い、イエメン中部の都市マアリブで21人の民間人を殺害していた。
パレスチナ過激派組織ハマスの人物で、フーシ派支配下のサヌアを拠点として活動するムアス・アブ・シェマラ氏は、日曜日にフーシ派の高官ムハンマド・アリ・アル・フーシ氏と面会し、フーシ派が最近行ったハマスに対する資金調達キャンペーンを評価して、同氏にハマスの盾を贈呈した。
フーシ派のメディアによると、アブ・シェマラ氏は、イスラエルによる最新のガザ爆撃の際に、パレスチナ人の支援要請に応えたとしてフーシ派に感謝したという。
この会合はイエメン国内で激しい怒りを巻き起こした。
イエメンの人々は、イエメン国内で何千人もの人々を殺害し、世界最悪の人道的危機の原因となっているフーシ派を称えたとしてハマスを非難した。
イエメン議会のシュキ・アル・カディ議員はツイッターで、ハマスの決定に「衝撃を受けた」と述べ、「公式な説明」を出すよう要求し、さもなければイエメン人は「ハマスとの関係を断つ」と警告した。
アル・カディ氏はまた、「我々は、ハマスの衝撃的な姿勢について、ハマスからの完全な説明を待っている。この人物(アブ・シェマラ氏)は正式にハマスを代表しているのだろうか」と述べた。
イエメン人ジャーナリストのハマダン・アル・アリアエ氏は、ハマスはマアリブへの致命的なミサイルと無人機の攻撃を指導・監督したフーシ派民兵組織を称えることで、イエメン人を「裏切った」と非難した。
「我々は、マアリブで子どもを焼いたフーシ派の犯罪を糾弾する声明をハマスが出すのを待っていた。その代わりに、ハマスの代表者は凶悪な犯罪を犯した一団の指導者の1人を称えに行った」とアル・アリアエ氏は述べた。
多くのイエメン人は、フーシ派がイスラエルによるパレスチナ自治区の占領につけ込んで新たな戦闘員を募り、イエメン国内で政府軍と戦うように強いていると長い間非難してきた。
イエメンのニュースキャスター、ヘシャム・アル・ザイアディ氏は、フーシ派幹部はハマスの動きをフーシ派によるパレスチナ支持を評価するものと考えており、イエメンではこれを利用してさらに戦闘員を募るだろうと述べた。
アル・ザイアディ氏は、「こういった状況の後、フーシ派がエルサレム解放を正当化することで、マアリブ、タイズ、アル・ダーリウのイエメン人同胞と戦うためにどれだけの戦闘員を動員するか知っていますか」と付け加えた。
詩人のアメル・アル・サウディ氏は、ハマスがフーシ派を称えたことを「傷」と表現し、資金を寄付したり、子どもや学校に指導者の名前をつけたりして、長い間ハマスを支持してきた一部のイエメン人の間で、支持率の低下を引き起こすかもしれないと付け加えた。
「それ以外のイエメン人はこの傷と、同胞を殺した者に与えられたこの恥ずべき褒美を忘れないだろう」とアル・サウディ氏は述べた。