
アラブニュース
ジッダ発――数百件にわたって流出したイランの諜報文書は、地域的影響力の為に行われた「影の戦争」を明らかにした。
月曜に報じられた多数の流出公電に関するニュースでは、イラン政府がイラクに対して多大な影響力を有している事実が暴露され、イラン諜報員らがイラクの指導者らを引き入れ、 政治生活のあらゆる側面に潜入するために行っている地道な努力も詳細に語られた。イラン政府が影響力を及ぼしてきた事実は、イラクで現在進行中の反政府デモを刺激している。
https://twitter.com/nytimes/status/1196295741364482049?s=20
発見された情報は、イラクを拠点に活動していたイラン版CIAの職員らの手で主に2014年から2015年にかけて書かれた約700ページ分の報告書と公電で構成されている。
ジャーナリストで中東情勢に詳しいバリア・アラムディン氏はアラブニュースの取材に対し、「これらの文書はゾッとするようなものです」と語った。
「ですがある意味、この流出文書はほとんどがイラクの専門家であれば、すでにおおむね知っているような内容ばかりです。所属に関わらず、イラクの指導者の大半はイランの完全な支配下にあること、イランがISILとの戦いを隠れみのにして大量殺人と宗派浄化に資金提供していたこと、現在イランがイラク経済に対する支配権を拡大するためにイラクの政治家らに対して賄賂を贈っていること――この中で否定できるものは、もはや一つもありません」。
https://twitter.com/ggreenwald/status/1196408575666597888?s=20
この文書はザ・インターセプトに匿名で送られ、同メディアが情報をニューヨーク・タイムズと共有した。どちらの出版物も文書が本物であることを確認したものの、それらをリークした人物が誰なのかは把握していない。
暗号化されたメッセージの中で、匿名の情報提供者は「イランが私の暮らすイラクでしていることを世界中に知って」欲しかったと述べている。
アメリカン大学イラク・スレイマニヤ校の地域国際問題研究所で上級研究員を務めるラフマーン・アル=ジュブーリー氏はアラブニュースの取材に対して次のように答えた。「ニューヨーク・タイムズの報道によって新たに判明したことは一つもありません。イラク政府の人々はイランとあからさまに通じています」。
アル=ジュブーリー氏は次のように述べた。「実際、その中の一部はイランのことを第一に考えています。そして、そのような人々が行う (イランに都合の良い) 活動はどれも合法であり、隠さねばならないものは一つもありません」。
彼はさらに次のように付け加えた。「(流出文書は)序章で、それに続いて特定の人物に刑罰が課されるでしょう。
これは米国が『全てはイラクにいる我々によって監視されている』と言うために送ったメッセージです。私たちは自分たちが必要とする限り、その情報を閲覧し、利用します」。
アラムディン氏は次のように語った。「(この証拠は) ガーセム・ソレイマーニー (イランの少将) が仲間たちと結託して戦争犯罪を行っている確実な論拠を提供しています。しかも、彼がイラクの抗議者らに対する計画的殺害を監督していたことに関する証拠も少し前に出てきました。
彼女は次のように付言した。「イラクの人々にはこのような人物たちが国際刑事裁判所に引きずり出されるのを見る権利があります。あるいは、民兵による暴力に資金提供を行い、複数のアラブ諸国における主権の独立性を損なっているイランの動きを調査するための特別委員会を設立してもいいかもしれません。」
アラムディン氏はこう語った。「ここで唯一の問題となるのは、この確かな筋からの情報を得たうえで、世界がどんな行動をとるのかという点です。この情報はイランが地域全体の支配という野心を抱いていることを示す反論できない証拠を提供しています」。