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レバノン大統領、フランシスコ教皇のイラク到着を歓迎

レバノンのミシェル・アウン大統領。(AP通信資料写真)
レバノンのミシェル・アウン大統領。(AP通信資料写真)
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06 Mar 2021 08:03:04 GMT9
06 Mar 2021 08:03:04 GMT9
  • ミシェル・アウン大統領は、この訪問が「イラクの人々ばかりか、この地域のそれ以外の全ての人々が求めている真の平和を確立するための後押し」となりますように、とツイートで希望を表明した。

ナジア・フサリ

ベイルート:レバノンのミシェル・アウン大統領は3月5日、ローマ教皇のイラク到着を歓迎し、この御訪問がこの地域の人々が求めている「真の平和を確立するための後押し」となることを願っていると述べた。

フランシスコ教皇は、3月5日から8日までイラクを訪問している。この国をローマ教皇が訪れるのは初めてであり、安全上の理由とこのパンデミックが発生したために、今までローマ教皇庁が企画する必要があった教皇の外国訪問の中でも、この訪問は何にも増して難しいものとなっている。

レバノンの人々は地元テレビ局の放送で、ローマ教皇の到着を見守り、レバノンのジャーナリストたちは空路でイラクに渡り、このイベントを取材していた。

ミシェル・アウン大統領は、この訪問が「イラクの人々ばかりか、この地域のそれ以外の全ての人々が求めている真の平和を確立するための後押し」となりますように、とツイートで希望を表明した。

同大統領は次のようにツイートしていた。「ようこそ、フランシスコ教皇。常に文明、宗教、文化が集積している土地、東の地へようこそ」

レバノンの次期首相に指名されているサード・ハリーリー氏が、「精神・文化・人間的な側面」の全てにおいて、この訪問は歴史的であり、この地域全体にとって、宗教間対話の重要性と、「イスラム教徒とキリスト教徒の共存を維持していかなければならないこと」を示すメッセージだと述べた。

ハリーリー氏は、次のようツイートしていた。「レバノンで、ローマ教皇をお迎えすることを心待ちにしています」

政党のマラダ潮流のスレイマン・フランギエ党首が、ローマ法王の訪問は宗教間の平和と対話のメッセージであり、共存と共通の信仰に基づいて、その土地で暮らしているキリスト教徒たちにとって、自らが社会的に認知されたことを示すものだと述べた。

アンティオキアのマロナイトカトリック総主教庁のビシャーラ・アル・ラヒ総主教は、ローマ教皇のイラクでの歓迎式典に参加していなかった。

レバノンのマロナイトカトリック総主教庁のスポークスマン、ワリド・ガヤド氏は、アル・ラヒ総主教が中座したと述べた。

「COVID-19のパンデミックの感染拡大に加え、総主教庁には、イラクに教区や小教区がありません」と、同スポークスマンはアラブニュースに語った。「ローマ教皇はイラク中のさまざまな場所を訪れるので、アル・ラヒ総主教は訪問のために講じられた措置に対し、ご迷惑をお掛けしたくないのです。レバノンの総主教と司教たちの会は約数年前に、フランシスコ教皇がレバノンを訪問されるようにご招待したことがあります。そして、レバノンは特別な訪問に値すると仰り、レバノン訪問に熱心でした。そして、そのうちに訪れると仰っていました」

アル・ラヒ総主教は教皇のイラク訪問を「極めて歴史的で、宗教、文明、社会的役割を持つこの歴史的な土地、イラクの価値が社会的に認知されたことを再確認できる最高の証」だと述べた。

「ローマ教皇は傷を癒す方法をご存じです」と、同スポークスマンは付け加えた。「教皇はイラクの人々と一緒に祈り、人々の大義を全世界に伝えることで、人々を安心させたいのです。彼らは平和と団結のメッセージを共に送るでしょう。とりわけ、人間同士の友愛の絆を強調するために、ナジャフで行われる会を通じて」

ローマ教皇のベネディクト16世は、2013年7月に3日間レバノンを訪れた。この訪問は、アラブの春の進展と一致していた。

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