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イエメン沖海難事故で移民数百名が死亡か

イエメン・アデン沖で、船に乗った移民と難民。(AFP)
イエメン・アデン沖で、船に乗った移民と難民。(AFP)
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15 Jun 2021 03:06:39 GMT9
15 Jun 2021 03:06:39 GMT9
  • 国連チームが「生存者ニーズに対応するため現場でスタンバイ中」

サイード・アル=バタティ

アル・ムカッラ:地元当局・メディアは、月曜にイエメン西部ラージ州沖で発生した海難事故でアフリカ人移民数百人が死亡したおそれがあると報告した。

現地の政府役人はアラブニュースに対し、ラージのラス・アララの漁師らが少なくとも25人の遺体を引き上げ、遺体はさらに発見されていると伝えた。

「彼らに何が起こったのかわからないが、地元の漁師らは海から25人の遺体を引き上げたと伝えてきた」と役人は語った。

沿岸警備隊の役人がアラブニュースに対し、300人以上が死亡し、地元住民が急遽一部の遺体を埋葬したと伝えた。

アデンのアル・アイヤム紙は、ラス・アララの漁師らは移民を乗せた船がより大きな船舶と衝突した後、溺死した約150人の遺体を目撃したと伝えた。また移民約400人を乗せたこの船は、アフリカの角からイエメン岸に向かっていたもので、死亡者の中にはイエメン人4人がいたとも伝えた。

国連の移民専門機関の国際移民機関(International Organization for Migration, IOM)はツイッターに投稿したメッセージで、この事件について通報を受けたと述べたが、死亡者数は発表しなかった。

投稿には「アフリカの角から出発した、多数の移民を乗せた船がイエメン沖で沈没したという報告について、IOMは現在検証を行っている」とあった。「IOMチームは生存者のニーズに対応するため現場でスタンバイしている」

激しい戦争やコロナウイルスの大流行にもかかわらず、何千人ものアフリカ人移民が毎年イエメンに到着する。南部のシャブワ州沖とともに、ラス・アララはアフリカ人移民の主要な到着地となっている。イエメンはサウジアラビアに向かう前に通過する国となっている。

3月には暴徒の占拠下にあるサナアの拘留センターにフーシ派が放火し、数十人のアフリカ人移民が焼死した。その後フーシ派は移民数百人をまとめてイエメン南部の政府管理下にある地域へ送還した。

IOMは、1月以降いくつかの州で戦闘が激化し、何百ものイエメン人家族が家を追われていると述べた。1月1日~6月12日で6,121家族の36,726人が一度は棲み処を失ったと述べた。

このほとんどが、政府軍がフーシ派と激しい戦闘状態にある中部のマアリブ州および南部のタイズ州で起こっている。マアリブでは2,520家族が、タイズでは1,702家族が家を追われた。

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