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尖閣周辺への侵入停止を=政府、中国当局と海洋協議

中国が東シナ海の日中中間線の中国側海域でガス田開発を続けていることにも懸念を伝えた。(AFP)
中国が東シナ海の日中中間線の中国側海域でガス田開発を続けていることにも懸念を伝えた。(AFP)
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11 Apr 2023 01:04:32 GMT9
11 Apr 2023 01:04:32 GMT9

日中両政府は10日、外務、防衛、海上保安などの当局者による「日中高級事務レベル海洋協議」を東京都内で開催した。日本側は中国による東・南シナ海への海洋進出に深刻な懸念を伝え、中国海警局船による沖縄県・尖閣諸島沖の領海侵入を直ちにやめるよう要求。「台湾海峡の平和と安定の重要性」も訴えた。

海洋協議の対面開催は2019年5月以来。今月2日の日中外相会談で近く実施すると確認していた。協議冒頭、船越健裕外務省アジア大洋州局長は「率直かつ真剣に議論したい」と強調。洪亮中国外務省国境・海洋事務局長は「このプロセスを通じ、海洋分野における違いを適切に管理し、協力できる点を模索したい」と語った。 

日本側は、東京電力福島第1原発の処理水放出も取り上げ、「科学的根拠に基づかない対外発信を続けている」と抗議。中国が東シナ海の日中中間線の中国側海域でガス田開発を続けていることにも懸念を伝えた。

中国外務省によれば、中国側は東シナ海や台湾海峡を巡り「中国側の領土主権を侵害し、海洋権益を損なう言動を一切停止」するよう要求。「台湾問題に手を出してはならない」とけん制した。原発処理水に関する懸念も伝え、「科学的、安全な方法で適切に処理」することを求めた。

防衛当局間で設置したホットライン(専用電話)については、早期運用に向け調整を進めることを確認した。

時事通信

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