
ジュバ、カイロ:スーダン当局は15日、同国南部の最も強力な反政府勢力の指導者との交渉を中断した。そして、基盤となる和平合意の4分の3以上に双方は合意したと発表した。
アブデラジズ・アル・ヒル氏率いるスーダン人民解放運動北部勢力(SPLM-N)との合意は、2019年にオマル・バシール大統領(当時)が失脚した後、数十年間続いてきたスーダンの内戦を解決するための取り組みにおいて、大きな一歩となるだろう。
南部の一部の反政府勢力と、激しい紛争があった西部ダルフール地方の一部の反政府勢力は昨年、包括的な和平合意であることを意図したものに署名した。
しかし、南コルドファンの拠点から重要な勢力と領土を支配しているアル・ヒル氏は、最も活発なダルフールの組織の指導者であるアブデル・ワヘド・エル・ヌール氏と同様に抵抗していた。
今年、SPLM-Nとスーダンは、アル・ヒル氏の主要な要求である「信仰の自由を保証し、政教分離をする」という原則の宣言に署名した。
これにより、ここ数週間、南スーダンの首都ジュバで行われている和平交渉への道が開かれた。
バシール氏の退陣後、軍・民の権力分立協定に基づいて作られた、スーダンを統治する統治評議会は、19項目のうち4項目を除いて全ての項目が解決されたとする主要交渉者の発言を引用した。
SPLM-Nの高官は、枠組みの4分の3以上に合意したと述べた。
SPLM-Nのスポークスマンであるモハマド・クク氏は、次回の交渉に向けて協議を続けると述べ、意見の相違点の詳細を明らかにすることを拒否した。
南スーダン大統領安全保障顧問で、調停努力を主導したトゥ・ガルアク氏は、スーダンとSPLM-Nは交渉を終えることと、係争点に関するさらなる協議を行うことで合意したと述べた。
同氏によると、双方は、「議論されている問題に関して有意義な合意」に達しており、「19項目のうち4項目だけ」が未解決だという。詳しくは述べなかった。
ガルアク氏のコメントは、スーダンを統治する統治評議会が発表した声明の中で述べられたものだ。
その声明の中ではまた、統治評議会の一員であり、政府の交渉責任者であるシャムス・エディン・カバシ将軍が、双方は、「条件がもっと好ましくなれば」交渉を再開するだろうと述べた。
反政府勢力の交渉責任者であるアンマル・アマウント氏は、彼らは取り決めの75~80%に合意しており、残りの問題については反政府勢力の指導者らとさらに協議する必要があると述べた。
双方とも、交渉再開の時期については言及しなかった。
SPLM-Nは、主に少数派のキリスト教徒や土着の信仰を持つ人々が住む地域で活動している。彼らはスーダン政府やバシール政権による差別を長年訴えていた。
スーダン暫定政府は2年にわたって反政府勢力と和平交渉を続けてきた。暫定政府は、国を安定させることと、2019年4月に軍がバシールを打倒した後の民主主義存続への壊れやすい道を助けることを目指している。10月には別の反政府勢力と和平合意に達して。
ロイター/AP