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アブル・ゲイト事務総長、アラブ連盟が大エチオピア・ルネサンスダム問題に介入するのは今回が初めてではない

第29回アラブサミット後の記者会見に応じる、アラブ連盟のアフマド・アブル・ゲイト事務局長、サウジアラビアのダーラン。(ロイター/資料写真)
第29回アラブサミット後の記者会見に応じる、アラブ連盟のアフマド・アブル・ゲイト事務局長、サウジアラビアのダーラン。(ロイター/資料写真)
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22 Jun 2021 05:06:50 GMT9
22 Jun 2021 05:06:50 GMT9
  • アラブ連盟のアフマド・アブル・ゲイト事務総長は、会合にてダムへ貯水しようとするあらゆる違法な動きに対する非難決議が採択されたと語った。ダムへの貯水はエジプトとスーダン両国の水資源安全保障にとって脅威となる

ムハンマド・アブ・ザイド

カイロ: アフマド・アブル・ゲイト事務総長は、アラブ連盟が「大エチオピア・ルネサンスダム」問題にて役割を果たすのは今回が初めてではなく、エチオピア側がアラブ・アフリカ間でダム問題を巡る紛争が起きていると主張していると述べた。

事務総長は、現地テレビ局「サダ・アル・バラド」に出演して声明を発表し以下のように説明した。カタールの首都ドーハで開かれた会合では重要な論点が提起された。1点目はエジプトとスーダンの水資源安全保障はアラブ諸国の国家安全保障にかかわる問題であり、2点目は国連安全保障理事会に対しダム問題を扱う会合を開催するよう要請が出されたということだ。

アブル・ゲイト事務総長は、ルネサンスダム問題にアラブ連盟が介入するのは今回が初めてではないと述べた。アラブ連盟ではすでに国連の使節団を含め複数の国から成る委員会が設置されており、ダム問題に取り組んでいる。事務総長はチュニジアなどの国連安保理の理事国が、ダム問題に関する会合を開くよう求める要請を早急に採択する必要があると述べ、エジプトまたはスーダンの要請によりダム問題の協議が開始されると説明した。

アラブ連盟の会合では、ダムへの貯水を進めるあらゆる違法な動きに対する非難決議も採択されたと述べた。ダムへの貯水はエジプトとスーダン両国の水資源安全保障にとって脅威となる。

アラブ対アフリカの紛争だとエチオピアが主張したと述べ、これは誤りだとした。特にエジプトとスーダン両国はアフリカの一部であり、アラブ人の3分の2がアフリカに暮らしているからだ。

エチオピアの主張はダム下流に位置する2カ国を犠牲にしてアフリカ諸国の賛同を得ることを目的としていると述べ、エジプトを筆頭にアフリカのアラブ諸国は、他のアフリカ諸国を常に支援していると説明した。事務総長によると、アラブ連盟とアフリカ連合が相互に相手側の会合に参加していることから、アラブ連盟とアフリカ連合の間に相互協力体制があるのは明らかだという。エチオピアが自ら目撃した事実を拒否する権利はあるが、アラブ連盟にも加盟国の権利を守る権利があると説明した。

アラブ連盟に対する攻撃姿勢を強めたエチオピア政府の反応は完全に誤っており、国際法に定められたルールは必ず尊重すべきものであり、今後は順守すべきだと説明した。

「我々はジャングルに暮らしているのではありません… ナイル川には国際法のルールが適用されており、エジプトとスーダンには自国の国益を害するあらゆる一方的な措置を拒否する不可侵の権利があります」と語った。
エチオピア政府にはナイル川流域にあるすべての国の権利を尊重し、損害を与えないよう努める義務があると述べた。

エチオピアはダム下流に位置する諸国が抱く可能性があるあらゆる懸念事項を考慮に入れねばならないと述べ、関係3カ国間の対話と協議を通じて問題を解決すべきだと説明した。

加えて、問題解決にはアフリカ連合とEUが積極的な役割を果たすことが必須だとし、国際社会は「アフリカの角」を形成する地域の安定を害する動きを決して容認しないと思うと述べた。

ルネサンスダムの貯水に関しては協議を強く促し、拘束力のある合意を締結する必要があると強く述べた。

アブル・ゲイト事務総長は、エチオピア政府が強硬な姿勢を変えなければ危険な事態を招くとし、特に現状の政策を強行すると死者が出る可能性もあると警告した。ドーハで開催された閣僚級会合での決議は全会一致で可決され、全加盟国がエジプトとエチオピアへの支持を表明したと述べた。

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