
20歳のエンテサール・アルハマディさんは、「売春婦」用の刑務所に移される「屈辱」を受けた。
サイード・アルバタティ
アレクサンドリア:イランが支援するフーシ派にサナアで拉致され、裁判にかけられたイエメン人モデルが刑務所内で自殺を図り、水曜日に病院で治療を受けた。
エンテサール・アルハマディさんは月曜日、フーシ派の支配下にある刑務所で自殺未遂を起こした。アルハマディさんの弁護士であるハリード・モハメド・アルカマル氏がアラブニュースに語ったところによると、アルハマディさんは「売春婦」用の刑務所に移された直後、首つり自殺を図ったという。アルハマディさんが首をつっているのを見た1人の子供が泣き叫び、アルハマディさんは助けられた。
「彼女はフーシ派に屈辱を与えられ、自尊心を傷つけられた」とアルカマル氏は述べた。「彼女の心と身体は、極めてひどい状態にある」。
イエメン人の父とエチオピア人の母を持つ20歳のアルハマディさんは、2月20日に2人の友人とともにサナアの路上で誘拐され、売春、麻薬取引、イスラム教規範違反の罪で起訴された。
地元および世界からの強い圧力にもかかわらず、フーシ派はアルハマディさんの釈放を拒否し、アルハマディさんを独房に投じた後、本件についてのマスコミ報道を禁じ、アルハマディさんの釈放を命じた検察官を別の検察官に交替させた。
アルハマディさんは訴えを否定し、フーシ派が釈放を拒否した場合はハンガーストライキを行うと表明した。刑務所に収監されているアルハマディさんを5月に訪問したイエメンの活動家たちによると、フーシ派のためにスパイとして働くことを拒んだことで罰を受けたとアルハマディさんは語っていたという。
人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチのマイケル・ペイジ中東副局長は、アルハマディさんは不公正な裁判にかけられており、彼女の弁護士が訴訟書類を閲覧するのをフーシ派が阻止したと述べた。
「フーシ派の当局は、アルハマディさんに対する告発内容および不利な証拠を提供し、本人が異議申し立てを行えるようにすることを含む、アルハマディさんの適正手続きの権利を保証すべきであり、また、あまりにも広範かつ曖昧で恣意的な起訴を早急に取り下げるべきだ」とペイジ氏は述べた。
イエメンのアフメド・アルマン法務人権相はアラブニュースに対し、フーシ派による本件への対応は彼らの囚人虐待の典型例だと述べた。