
エルサレム:発火装置を積んだ風船が国境を越えてイスラエルに放たれたことへの報復措置として、イスラエルの戦闘機は、ガザ地区にある武器製造場所を一晩中攻撃した。イスラエル軍が2日早朝、発表した。
イスラエル軍は、イスラム過激派組織ハマスが武器の研究開発に使っている施設を標的したと発表したが、この空爆による死傷者の緊急報告はなかった。
ガザを支配する武装勢力ハマスとの11日間の紛争が終わった5月以降、イスラエルがガザを空爆するのは3度目だ。 空爆はどれも、ハマスが動員した活動家が発火装置を積んだ風船を放ち、近くにあるイスラエルの農村で火災が起きた後に行われた。
ハマスがこのような戦術を使っているのは、深刻な影響を与えるガザの封鎖を解除するようイスラエルと仲介国に圧力を掛けるためだ。ガザの封鎖は、ハマスが2007年に対立するパレスチナ勢力から権力を奪ったときに行われた。イスラエルは軽微な攻撃にも対応すると宣言している。
エジプトと仲介国は、直近の紛争を終わらせた非公式の停戦を強化しようとしている。ここ数日、イスラエルはカタールが資金提供する燃料を国内に入れるために規制を緩和している。ガザの漁業水域を拡大し、国境を越えた商取引を増やすことを許可した。
こうした措置は、ハマスが国境沿いで平静を保つことが条件だ、とイスラエルは言っている。
AP