
ラマッラー:パレスチナ自治政府の労働大臣は、拘束中の活動家の死をめぐって抗議活動が行われる中で辞任を宣言していたが、最終的に職務を継続することを日曜日に明らかにした。
労働大臣を務め、自治政府内で左派政党「パレスチナ人民党」の代表も務めるナスリ・アブ・ジャイシュ氏は、6月下旬に「自治政府が法律や公共の自由を尊重していない」ことを理由に、ファタハが率いる自治政府を辞めると述べた。
デモ隊がマフムード・アッバース大統領の退陣を要求する中で、アブ・ジャイシュ氏は辞任する意向を表明していた。デモ隊の退陣要求は、活動家のニザール・バナート氏が暴力的に逮捕され、拘束中に死亡したことを受けて行われている。
43歳のバナト氏はソーシャルメディアで自治政府内の汚職疑惑を告発する動画で知られていた。バナート氏は6月24日に自宅に突入してきた治安部隊に暴行を受け、連行された直後に死亡した。
しかし、アブ・ジャイシュ氏は日曜日に声明を出し、ムハンマド・シュタイエ首相が2度にわたってアブ・ジャイシュ氏の辞任を拒否し、「労働大臣としてパレスチナ政府に留まる」ことになったと発表した。
パレスチナ自治政府はバナト氏の死に関する調査の開始を発表したが、デモ隊による抗議活動は数週間後も続いている。
日曜日には、ラマッラーで数百人の人々がアッバース氏の辞任を求め、最近のデモを鎮圧したパレスチナ治安当局による力の行使を非難した。
デモ参加者のマヘル・アクラス氏は日曜日に、「公正な裁きが行われるまで、我々は街頭に立ち続ける」と述べ、自治政府が「ニザール・バナート氏を殺害し、デモ参加者を暴行した」と非難した。バナト氏は、5月に投票が予定されていたパレスチナ議会選挙の候補者として登録していた。しかし、アッバース氏は選挙を無期限に延期した。
デモ参加者は、パレスチナ自治区で民主的なプロセスが行われていないことに憤りを示した。
デモ参加者のオマル・アサフ氏は、「我々には、議員を選び、大統領を選ぶ選挙権がある」と話した。
「我々はパレスチナの政治システム全体を再構築する必要がある」
AFP