Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • instagram
  • Home
  • イラクのイード前夜、市場での爆弾テロで少なくとも35人が死亡

イラクのイード前夜、市場での爆弾テロで少なくとも35人が死亡

2021年4月15日、イラクの首都バグダッドにあるサドル市ハビビヤ地区の爆発現場に集まるイラク軍と治安部隊の兵士たち。(AFP)
2021年4月15日、イラクの首都バグダッドにあるサドル市ハビビヤ地区の爆発現場に集まるイラク軍と治安部隊の兵士たち。(AFP)
Short Url:
20 Jul 2021 01:07:55 GMT9
20 Jul 2021 01:07:55 GMT9
  • バグダッドのサドル市で発生した爆発は、近年で最悪の出来事の一つ
  • イラクのバルハム・サリフ大統領は、爆弾事件を極悪非道な犯罪と呼んだ

バグダッド: イラクの首都バグダッドでイードの祭日を前に自爆テロと思われる事件が発生し、医療関係者によると少なくとも35人が死亡した。

AFP通信のカメラマンによると、バグダッドで近年発生した中で最悪の攻撃の一つのため、イスラム教の祭日である「イード・アル=アドハー」を前にして食料品の買い物客で賑わっていた市場に犠牲者の体の残骸が散乱した。

医療関係者によると、さらに約60人が負傷したという。

イラクのバルハム・サリフ大統領は、シーア派の人々が主に居住する人口密集地域であるサドル市での爆発を、「極悪非道な犯罪」と呼び、哀悼の意を表した。

サリフ大統領はツイッターで、「彼らはイードの前夜にサドルの一般市民を標的にした」。

「彼らは人々が一瞬たりとも喜ぶことを許さない」と述べた。

医療関係者によると、死者には女性8人と子供7人が含まれ、全部で28人から30人だという。

事件直後に犯行声明は出されなかったが、2人の治安関係者がAFP通信に対し、爆発物を身につけた人物による自爆テロだと述べた。

バグダッドのサドル市で、爆発の犠牲者のためにロウソクを灯すイラクの人々。(AFP通信)

爆発後にソーシャルメディアに投稿された映像には、血まみれの犠牲者や、恐怖に叫び声を上げる人々の姿が映っていた。非常に強い爆発で、市場にあるいくつかの店舗の屋根が引き裂かれた。

イラク内務省は声明で、「バグダッド東部のサドル市にあるウォヘイラット市場で、地元で製造されたIED(簡易爆発物)によるテロ攻撃があり、複数が死亡し、負傷者も出ている」と発表した。

AFP通信の記者によると、水のボトルで満杯の冷蔵庫は血まみれになり、地面には果物と一緒に靴が散乱していたという。

赤十字国際委員会は、「イラクにおける悲しいイードの夜だ。愛する人々を失った皆さんに深い哀悼の意を表し、心からお悔やみを申し上げる」と述べた。

軍と内務省の合同保安機関であるバグダッド作戦司令部は、爆発事件の調査を開始したことを発表し、月曜日遅く、煙のくすぶる残骸の中で警察と法医学チームが調査を行っていた。

1月には、混雑するバグダッドの市場で32人が死亡した、2人によって実行されたまれな自爆テロ事件が発生し、ダーイシュが犯行声明を出している。

その爆発は、バグダッドにおける過去3年間で最大の被害となった。

2003年の米軍主導の侵攻に続いて起きた宗派間の流血紛争の時期、また後にイラクの大部分を制圧したダーイシュが首都を標的としていた時期には、こうした暴力はバグダッドで日常的に発生していた。

しかし、何年にもわたる暴力紛争の後、過激派による攻撃は首都バグダッドでは比較的まれになっていた。

今回の攻撃に対し、イラク人はソーシャルメディア上で怒りをあらわにしている。

若い活動家であるアラ・サタール氏は、「テロと政府の怠慢が我々の命を奪い続けている。当局は哀悼の意を表すだけで、調査委員会は役立たずだ」とツイートした。

別のツイッターユーザーは、「イードのたびにバグダッドでは悲劇が起こる。他の場所の人々のように祝うことは不可能だ」と書いている。

3年にわたる熾烈な戦闘の後、イラクは2017年末にダーイシュの敗北を宣言した。

しかし、同グループの潜伏工作員は砂漠や山岳地帯で活動し続けており、主に治安部隊や国家のインフラを標的として小規模攻撃を行っている。

イラクの対ダーイシュ作戦を支援していた米国主導の連合軍は、イラク軍の能力向上を理由に、この1年間で兵力を大幅に縮小した。

戦力の大部分を提供している米国は、現在2,500人をイラクに駐留させているが、1年前の駐留米軍の数は5,200人だった。

米軍は主に訓練、ドローンによる監視、空爆を担当し、イラクの治安部隊が都市部の警備を担当している。

月曜日に爆発が起きたサドル市は、尊敬されるシーア派の聖職者、ムハンマド・アル=サドル師にちなんで名付けられた。

サドル師の息子のムクタダー・サドル師は、何百万人もの信者を有し、準軍事的グループを指揮する熱狂的な聖職者で、イラクの政治で重要な役割を果たしており、米国とイラン両国からの影響にしばしば反対している。

サドル師は10月に予定されている選挙をボイコットし、民主主義活動家の要求に応えて早期投票を呼びかけていたムスタファ・アル・カディミ首相に打撃となっている。

AFP

topics
特に人気
オススメ

return to top