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イスラエル、レバノンからの砲撃に反撃

イスラエルは、ロケット攻撃への反撃としてレバノンを砲撃したとイスラエル軍が報じた。(写真/AFP)
イスラエルは、ロケット攻撃への反撃としてレバノンを砲撃したとイスラエル軍が報じた。(写真/AFP)
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20 Jul 2021 04:07:28 GMT9
20 Jul 2021 04:07:28 GMT9
  • レバノンからイスラエルに砲撃が最後に行われたのは5月だ。

エルサレム:イスラエル軍は火曜日未明、レバノンからイスラエルの領土にロケットが2発撃ち込まれたことを受け、レバノン南部に砲撃を行なったと発表した。

イスラエル軍の声明によると、防空システムにより1発目は迎撃され、2発目は空き地に落下したという。負傷者などの被害報告はされなかった。

国際連合レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)によると、レーダーが午前4時前、レバノン南部からイスラエルに向かって発射されたロケットを察知したという。その後、イスラエルがレバノンに向かって砲撃したと、UNIFILが述べた。

レバノン軍によると、イスラエルからワディ・ハムール(Wadi Hammoul)地区12発の砲弾が発射されたが、負傷者などの被害はなかったという。レバノン軍は、現地の部隊が同地区にグラッドロケット用の発射台3台を発見したという。

レバノンからイスラエルにロケットが最後に発射されたのは5月で、ガザ地区でイスラエルとハマスによる11日間の紛争中に、パレスチナ人武装集団がイスラエル側にロケットを発射していた。

イスラエルのベニー・ガンツ防衛大臣は声明で、昨夜のロケット攻撃はレバノンからの先制によるもので、「イスラエルは自国の主権と国民に対するいかなる威嚇に対しても行動を起こす」と述べた。

ガンツ防衛大臣は、「私たちはレバノンにおける社会的、政治的、経済危機がイスラエルの安全保障上の脅威に発展することを許さない」と述べた。レバノンは、戦闘の急増に対する懸念のきっかけとなった経済破綻など、前例のない危機に直面している。

UNIFILは、レバノンとイスラエル双方の軍当局と連絡を取っており、「最大限の自制を要請」して事態の悪化を防ごうとしていると述べた。さらに、UNIFILとレバノン軍が現地の警備を強化して、調査を開始したという。

レバノン・イスラエル国境での衝突は、イスラエルがシリア北部の都市アレッポ近くで空爆を行なったとシリア軍当局が発言した数時間後に行われた。シリアの国営通信社によると、空軍が発射されたミサイルのほとんどを迎撃したという。

イギリスに拠点を置くシリア人権観察団は、シリア現地に活動家を擁する紛争観察組織だ。この組織によると、イスラエルの攻撃は、イランから支援を受けて活動する現地の武装組織が所有する兵器庫を狙ったものだという。

イスラエルは、イラン軍を狙って近年シリアでの空爆を繰り返しており、攻撃の対象はイランからの支援を受けるレバノンの武装集団ヒズボラに輸送される武器とされている。

こういった空撃に関して、イスラエル軍が意見を出すことはほぼない。

AP通信

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