
エルサレム:占領されているヨルダン川西岸地区で28日、パレスチナ人の少年がイスラエル軍による銃撃で負傷した。その傷が原因で少年は死亡した。パレスチナ保健省が発表した。
モハマド・アル・アラミさん(12)は、一触即発の状況にあるヘブロン市の北西にある町ベイト・オマルで、父親と車で移動中、胸を撃たれた後、死亡した。同省は声明で発表した。
彼は、この数日間でイスラエル軍による銃撃で負った傷が原因で亡くなった二人目のパレスチナ人の若者だ。
イスラエル軍は声明で、兵士たちが、男たちが軍の検問所の近くで車から降りて地面を掘り始めるのを目撃したと発表した。
「兵士たちが注意を向け現場に近づいて調べたところ、バッグが2つ見つかり、そのうちの一つには新生児の遺体が入っていた」とイスラエル軍は付け加えた。
しばらくすると一台の車が同じ場所に近づいてきた。イスラエル軍は「前と同じ車だと判断」し、大声を出したり空に向かって発砲したりしてその車を止めようとした。
その車が止まらなかったので、一人の兵士が車輪に発砲した。
「銃撃の結果、パレスチナ人の未成年者が死亡したという申し立てを我々は調査している」とイスラエル軍は発表した。
「上級部隊長がこの事件を再調査している。また、憲兵がこの事件の経緯について調査を始めた」
24日には17歳のパレスチナ人が、前日に負った傷が原因で死亡した。パレスチナ保健省は、銃弾によって外傷を受けたモハメド・ムニル・アル・タミミさんが病院で死亡したと発表した。ベイタ村で起きた暴力事件の翌日だった。
数百人のパレスチナ人が23日午後、ここ数カ月紛争地域になっているベイタに集まり、近くにある辺境のユダヤ人入植地エビアタルに抗議した。
赤新月社によると、この衝突でパレスチナ人とイスラエル兵が戦った結果、パレスチナ人320人が負傷したという。
そして27日深夜、41歳のパレスチナ人がベイタの近くで射殺された、とパレスチナ保健省が発表した。
ヨルダン川西岸地区の全てのユダヤ人入植地を、国際社会のほとんどが違法と見なしている。
AFP