
モハメド・アブ・ザイード
カイロ:チュニジア政権の英知と能力ならなるべく早期に現在の難局を乗り切ることが可能であるとエジプトが表明した。
また、エジプトはチュニジア国民や彼らの正当な願いに対して完全に連帯するものであると表明したと、エジプト外務省の報道官が伝えている。
報道官は、状況の深刻化を避け、国家機関への破壊行為を止めることの必要性を強調した。国の治安と安定性を維持するための役割を担っているとして、報道官は国家機関を讃えている。
「私たちはチュニジアで何が起きているのか、現地当局が国の治安、安定、そして統治を実現するために何をしているのかを、多大な関心を持って見守っている」と、エジプトの外務大臣であるサーメハ・シュクリ外務大臣はアルジェリアのラムタネ・ラマムラ外務大臣と臨んだ記者会見にて発言した。
「私たちは、国民の願望を叶えるためにチュニジア政権がその英知と能力をもって状況に対処できると完全に信頼している」とシュクリ外相は続けて述べた。
一方、ラマムラ外相は「チュニジアで起きていることは国内の事情だ」と強調しながらも、アルジェリアはチュニジアに対して連帯すると続けて述べた。
また、シュクリ外相はリビア情勢についても語った。リビアでの湾岸道路の開通は対話と和解の良い兆候であり、選挙が成功する可能性を高め、リビアがその安定を取り戻し、テロリストの脅威を排除し、エジプト、チュニジア、アルジェリア、スーダン、チャドといった近隣諸国と協力を促す正しい道のりを進ませてくれるものだと、シュクリ外相は述べている。
「現在チュニジアが目の当たりにしている騒乱や課題があるからこそ、私たちには地域のこれらの国々による協力が必要なのだ」とシュクリ外相は述べ、あらゆる前向きな行いはエジプト、アルジェリア、そしてその他すべての近隣諸国が支援し、同調するであろうと続けて述べた。
シュクリ外相は、リビア国民や地域のその他の国の国民たち両方の利益のため、リビアの安定を取り戻すことの重要性について語った。
また、シュクリ外相はリビアから外国軍が撤退することや、民兵の問題に対処することの必要性を強調した。
ラマムラ外相はエジプト、エチオピア、スーダンの関係は慎重を要する段階を迎えており、大エチオピア・ルネッサンス・ダムの問題について合意に達することが重要であると述べた。
ラマムラ外相はアルジェリアも問題解決に加わって欲しいと述べ、ルネッサンス・ダムの問題は国際的に重要なものであり、国際社会の注目を得る必要があると強調した。