
サイード・アルバタティ
アレキサンドリア:イランが支援するフーシ派が国を破壊し、地域と国際的な安全保障を脅かしていると大統領が警告する中、イエメン軍の部隊が3日、マアリブ県でわずかな前進を見せた。
イエメン国防省は、同部隊と同盟部族がフーシ派への攻撃を開始した後、マアリブ県南部のアル・ムシャイレフ地区の山を解放したと述べた。
アル・バヤド山での衝突では、少なくともフーシ派14人が死亡し、他にも多くの負傷者が出た。反体制派は、死んだ仲間の遺体や武器を残して戦場から逃げざるを得なかったと、同省は付け加えた。
アラブ連合軍の戦闘機は、アル・バイダ県からやって来たフーシ派の援軍を狙って複数回襲撃を行い、多くの戦闘員を殺害し、軍用車両を破壊した。
国際的承認を得ている政府の軍隊は最近、マアリブ県南部の別の「戦略的」な山からフーシ派を一掃した。この2つの山を掌握することにより、体制派はフーシ派の攻撃からこの地域の安全をさらに確保できるようになった。
南部で戦果を挙げたにも関わらず、政府軍はマアリブ市西部でフーシ派からの容赦ない攻撃を受け続けており、双方で前進は確認されていない。
地元メディアの報道は、反体制派が数ヶ月に及ぶ膠着状態を打破しようと激しい攻撃を積極的に進める中で、アラブ連合軍が3日、いずれもマアリブ市西部に位置するアル・マシュジャフとアル・カサラのフーシの標的に対する空爆を強化したと伝えた。
この6ヶ月間、フーシ派は、イエメン政府にとっての同国の北半分の最後の砦である戦略都市マアリブ市の制圧を目指して、政府軍に対する攻撃を強化してきた。
イエメン軍の司令官は、激しい戦闘でフーシ派数千人が死傷し、体制派の部隊がマアリブへの進撃を停止したと語った。
西部フダイダ県の政府軍は3日、他の体制派部隊が同県の戦闘地域でフーシ派と散発的に迫撃砲を打ち交わす中、ベイト・アル・ファキーフ地区で爆発物を搭載したフーシ派の無人機を撃墜したと、ジャイアンツ旅団のメディアが報じた。
イエメンのアブド・ラッボ・マンスール・ハーディー大統領は、敵対勢力の家屋の爆破や、民間人に対する攻撃などのフーシ派の「破壊的で攻撃的な」やり方は、国を破滅させ、社会構造に亀裂を生じさせていると警告した。ハーディー大統領は反体制派の打倒を誓っている。2日夜にリヤドで行われたアフメド・モーセン・アル・アフマル副大統領およびマエーン・アブドゥルマリク・サイード首相との「異例」の会談の中で、ハーディー大統領は、紅海でフーシ派が機雷を敷設し、船舶を攻撃していることは、国際的な海上航行を脅かしていることを示していると語った。大統領はまた、アラブ連合軍によるイエメン国民への軍事的・人道的支援に感謝の意を表明した。
イエメン・ランドマイン・モニターは3日、解放された様々な地域にフーシ派が仕掛けた地雷によって、最近、子ども10人と女性5人を含む18人の民間人が死亡したと語った。この爆発によって、4月、5月、6月にかけて、子ども7人、女性2人を含むさらに32人が負傷した。
2日には、フダイダ県南部のハイス地区にあるアル・ダヒヤ村で、フーシ派が仕掛けた対戦車地雷を車で轢き、その車を所有する男性1人が死亡、2人が負傷した。先週には、フダイダ県のアル・ドゥリヒミ地区で、フーシ派が仕掛けた別の地雷により、3人の民間人が死亡、11人が負傷したと、モニターは語った。