
チュニス:チュニジアの内務省はナフダ党の幹部を自宅軟禁にしたと、金曜日に同氏の同僚が語った。ナフダ党は、先般の大統領による行政権の掌握を批判している。
アンワル・マアルーフ氏は、カイス・サイード大統領が7月25日に首相を解任し、議会を停止して以来、標的とされたもっとも著名なナフダ党員となる。ナフダ党はこうした一連の動きをクーデターであると非難している。
マアルーフ氏は、2016年から2020年にかけて情報・通信技術大臣を務めた。サイード大統領は、各政党が自身の利益のために、情報・通信技術省を利用しようとしたとほのめかしていた。
「アンワル・マアルーフ氏は、チュニジア当局によって自宅軟禁に置かれた」と、匿名を希望するナフダ党役員はロイター通信に語った。
内務省からの直接のコメントは得られなかった。
サイード大統領の一連の動きは一般国民の支持を得ているようであるが、他方でチュニジアの民主化に疑問を投げかけるものである。チュニジアが2011年の「アラブの春」のきっかけとなった革命により独裁的な支配から脱却してから、10年が経過している。
複数の政治家や政府関係者が拘束されたり、捜査対象とされたりしている。そうした処置には、サイード大統領が国会議員の免責特権をはく奪した後に執行された古い令状に基づいているものも含まれる。
サイード大統領は内務省と情報・通信技術省を直接掌握し、両省の担当大臣を交代させた。
ロイター