
ラマッラー:パレスチナ自治政府(PA)は12日、占領されているヨルダン川西岸地区で新型コロナウイルスの感染者が急増する中、15万回分のファイザー社製ワクチンを受け取ったと発表した。
ラマッラーに拠点を置くパレスチナ自治政府が発表した保健省の声明によると、ファイザー社に注文した400万回分のうち、100万回分がこれまでに受け取られている。残りは年末までに数回に分けて納入される予定だと補足されている。
マイ・カイラ保健相は先月末、パレスチナ自治区が新型コロナウイルスの第4波に直面していると警告し、感染力がより強いデルタ株がまん延しているため、人々にワクチン接種を呼び掛けていた。
自治政府はまた、ワクチン接種を受けていない職員は、接種を受けるまで無給休暇を取らなければならなくなることを指摘した。
280万人のパレスチナ人が住むヨルダン川西岸地区で12日、当局によって新たに199人の感染が確認された。7月の1日あたりの記録された感染者は数十人だけだった。
ヨルダン川西岸地区では、記録された感染者20万838人のうち2503人が新型コロナウイルスで死亡している。ガザ地区では、記録された感染者11万7985人のうち1111人が死亡している。
パレスチナ自治政府は12日、10万回分のワクチンをガザ地区に移送した。ガザ地区はハマスが支配する人口200万人の飛び地だ。
それらのうち約半分はロシアのスプートニク・ワクチンで、残り半分はファイザー社製だ。ヨルダン川西岸地区とガザ地区でこれまでにワクチン接種を受けた62万6300人のうち、42万7000人が2回接種している。
AFP