Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 強いサウジアラビアが世界の希望の光となる

強いサウジアラビアが世界の希望の光となる

Short Url:
22 Sep 2022 06:09:57 GMT9
22 Sep 2022 06:09:57 GMT9

サウジアラビアはアラビア半島最大の国であり、地域においても世界においてももっとも重要な国の一つである。だが、人は地理的には恵まれず、人口構成は均一でなく、長い紛争の歴史を持つこの国がどのようにしてわずか1世紀の間に孤立した砂漠の首長国から国連の創設メンバー、世界でもっとも影響力を有する国へと進化したのか、不思議に思うかもしれない。

アラビア半島の諸年代記によると、紅海とアラビア湾の間の地域は20以上のアラブの部族の故郷となってきた。さらに、イスラム教の始まり以来、無数のイスラム教徒が世界中から集まって聖地メッカとメディナでハッジに参加するようになった。一部の巡礼者は、その後もヒジャーズ地方にとどまり、定住した。

アラビア湾の海流は真珠や他の貨物を積んだ船を運び、遠方から東海岸への人の移動を可能にした。イエメンからレヴァントへ、ナジュドからイラクへ、商人と商品を各地へ運んだ隊商の存在も忘れてはならないだろう。いくつかの部族や家族は、アラビア半島の外部地域とも貿易をしたことで知られている。

その大半で雨がほとんど、もしくはまったく降らない広大な砂漠によって、アラビアでの生活条件は世界でももっとも厳しいものになっている。幸運にも羊やラクダの群れ、農地を所有している人々は家畜を育て、農地の管理をして家にとどまった。

資金と商才のある人々は、通商による利益を求めて旅をし、何も持たない人々はあちこちを移動し、やりくりしてなんとか家族を養った。

サウード家の支配以前には、部族間の紛争が続き、村同士は略奪しあい、部族の長は権力や牧草地、領地の支配権をめぐって争った。紛争はいたるところで起こり、なにか旨味がある場合は、半島の辺境に潜む他国の勢力が横取りしようと待ち構えていた。

恐ろしい混乱と争いの時代は何百年も続いた。悲惨な貧困、無知、伝染病の時代であった。そして20世紀の始まりに、この地と住民は2つの幸運な出来事に恵まれた。

1つ目は、先見の明ある指導者、アブドルアジーズ王が現れ、地理的には統合の困難な広大な土地を統一して、それまで互いに争いを繰り返していた不均質な人々から成る、一つの国家を建設したことである。

2つ目は、常に穀物の上に雨粒を切望している砂漠が与えた贈り物、砂漠の内に秘められていた膨大な量の石油である。数回の採掘で黒い液体が湧き出し、サウジアラビアにとっての未曾有の黄金時代が始まった。

程なくして、サウジアラビア王国は世界経済の礎、エネルギーの主要な供給国となった。だが、サウジアラビアにあるのは石油だけではない。多彩な天然資源、人々、動植物の生息地を誇るのだ。

アシール山脈のアカシアの森からジャウフのオリーブの林まで、カシームのヤシの木々から石油を内に秘めたルブアルハリ砂漠まで、アラビア湾から紅海まで、サウジアラビアには多様な気候と地形、資源がある。国の南西部には、森林地帯が広がっている。

ハリウッド映画に出てくる、ぎっしり並んだナツメヤシの木と水路のある作り物のオアシスとは違って、アシールの森は自然で、多くの木や茂み、山の頂上付近では野生動物が見られる。

最近、諮問評議会の一団とともにジーザーンを訪れた際、私は様々に変化する素晴らしい地形に驚嘆した。紅海、ファイファ山脈、ティハーマ平原、そしてそれらの間に散在する砂漠の突端。

サウジアラビアにあるのは石油だけではない。多彩な天然資源、人々、動植物の生息地を誇る

ハサン・アル・マスルーム

私は地元で採れたマンゴーやコーヒー、ハチミツを味わった。ジーザーンの素晴らしい伝統に触れ、農民や羊飼い、漁師、詩人や芸術家たちと語り合えたことは大きな喜びだった。

同じように、サウジアラビアのすべての地域には独自の歴史的、地理的、文化的特徴があり、互いに他とは異なっている。だが、多様な背景にもかかわらず、私たちは世界の他の場所から押し寄せる不敬で堕落した、偽りの価値を前にして、自分たちの真正で高貴な伝統を守り、尊ぶという点で一致している。

農民や羊飼い、商人、ベドウィン、都市部の住民や他の様々な種類の人々の子孫として、サウジアラビア人はその利他主義、勇敢さ、思いやりの心を誇りとしている。私たちはよそから来た人へのホスピタリティと、貧しい人々への慈善行為を自らの最上の美徳だと考えている。

サウジアラビアの92回目の建国記念日を祝うにあたって、私たちは自分たちを一つの国民たらしめているもの、すなわち人々の多様性と国土の統一性を見過ごしてはならない。それでもなお、この国は時代遅れで非生産的な社会・経済構造と結びついた現状を打破するための新しいビジョンを必要としていた。

2016年、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子はサウジビジョン2030を創設した。これは大きなパラダイムシフトであり、経済の多様化と海外への門戸の開放、長年排除の対象となっていた社会階層を隔てていた壁の取り壊しなどを基礎としている。

サウジビジョン2030は巨大な社会・経済的変革のプログラムであり、腐敗の追放、能力主義の定着、すべてのサウジ人に公平な機会を提供することを公約としている。私たちが建国記念日に、自らの多様性と王国のビジョンを称えるのは当然のことである。同時に、自分たちは団結すれば強く、分裂すれば弱くなるということを念頭に、国家の安全で豊かな未来を守るために全力を尽くさなければならない。

300年前のアラビアでは、不十分な統治、乏しい資源、不平等な社会構造のため、無秩序と争い、長引く社会的不正と経済の停滞が生じていた。今日、サウジアラビアは大胆な指導力と、明るく前向きな姿勢、多様な伝統と豊かな資源によって、かつてないほど強力な国家、全世界を照らす希望と啓蒙の光となった。

  • ハサン・アル・マスルーム博士はサウジアラビアの諮問評議会の議員であり、変革マネジメントの専門家で、その行動・社会・文化的側面について精力的な執筆活動を行っている。マスルーム博士率いるチームは、2020年に保健省のもっとも感動的なストーリー賞に選ばれた。
topics
特に人気
オススメ

return to top