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日本はアラブ諸国との強固な関係を必要としている:浜田和幸元外務大臣政務官

アラブニュースジャパンに語る元外務大臣政務官の浜田和幸氏(ANJP)
アラブニュースジャパンに語る元外務大臣政務官の浜田和幸氏(ANJP)
アラブニュースジャパンに語る元外務大臣政務官の浜田和幸氏(ANJP)
アラブニュースジャパンに語る元外務大臣政務官の浜田和幸氏(ANJP)
「アラブニュースジャパン」と書かれた署名入りの作品を披露する書道家でもある浜田和幸元外務大臣務政務官。(ANJP)
「アラブニュースジャパン」と書かれた署名入りの作品を披露する書道家でもある浜田和幸元外務大臣務政務官。(ANJP)
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15 Aug 2021 01:08:27 GMT9
15 Aug 2021 01:08:27 GMT9

カルドン・アズハリ

東京:「私は家族連れでサウジアラビア、クウェート、カタール、オマーンなどのアラブ諸国を数回訪れました」と、政治学の博士号を持つ国際政治経済学者、浜田和幸元外務大臣政務官はいう。

浜田氏は国際未来科学研究所を主宰する傍ら、7月に最新著書『イーロン・マスク 次の標的 「IoB(Internet of body) ビジネス」とは何か』が出版されたベストセラー作家でもある。 

特に日本とアラブ諸国との関係、アジア、日本の政治状況について、浜田氏には語るべきことがたくさんある。彼はアラビア料理が新型コロナウイルスパンデミックへの対処に役立つとも考えている。

恒久的な解決は「数年先になるかもしれませんが、私たちはウイルスと共存する方法を見つける必要があります」と彼はいう。浜田氏によると、ワクチン以外にも、免疫系の働きを高める可能性がある伝統的なアラビア料理を食べるなど、パンデミックに対処する方法はたくさんある。大豆を発酵させて作る日本の伝統食品の納豆もその例だという。 

「納豆は寿命が長いです」と浜田氏はいう。「アラブ諸国に納豆を輸出することは簡単だと思います」

国際的な視野を持つ浜田氏は、各国間の緊密な協力関係の必要性を力説する。

「より強固な国際ネットワークを促進するために、私は友人や支援者の包括的なネットワークを構築しようとしています」と彼は説明した。「日本が存続する限り、私たちには国際社会との強固で尊敬の念に満ちた協力関係が必要です。国際社会といっても、米国だけでなく、中国や多くのアジア諸国、アラブ諸国を含む国際社会です。 

浜田氏は、日本の政府と政治指導者が「国際社会にあまり関心を持っていない」ことを非難した。だから彼は変化を求めている。

「私は、中東と欧州を担当する外務大臣政務官としての経験に基づいて、これらの国々との日本の外交や経済文化交流の新たな方向性を追求しようと考えています。信頼できる国際関係が今後数年の日本の地位を高めていくと確信しています。今、私は日本国内とアラブ諸国をはじめとする海外になるべく多くの友人を作ろうとしています」 

今後の日本とアラブ諸国の関係について語った浜田氏は、エネルギー、環境、人権問題など、日本と世界が直面している多くの深刻な課題に言及した。代替エネルギーでのアラブ諸国との協力については、日本が良いパートナーになり得ると彼は語った。

「日本には自然に優しいテクノロジーの歴史があります。サウジアラビア、カタール、オマーンなど、多くのアラブ諸国には広大な砂漠が存在します。日本には天然砂のエネルギー生産への利用を研究している特殊な研究所があります。私は、その将来性に注目しており、開発に向けた日本とアラブ諸国との協力関係の促進に大きな関心を持っています」 

世界が直面する問題について問われると、浜田氏はこう語った。「どこの国も自国だけでは問題を解決できません。私たちは強固なパートナーシップを必要としています。将来の政治指導者として、私はこのような夢の実現への道を切り開きたいと考えます。現在の私は、日本だけでなく、他の多くの国、またすべてのアラブ諸国で信頼できる良き友人を見つけるという舞台裏の仕事をしています」  

新型コロナウイルスに対する日本政府の対応への評価を聞かれて浜田氏が語ったところによれば、日本の政治家や政府関係者は「メディアや大げさな報道に左右されすぎです。彼らは自分たちのやっていることにもっと自信を持つべきです」。浜田氏は、東京の新型コロナウイルス感染者4,000人の99%は「自然に回復した」という。彼は健康的な生活様式を維持することの必要性を力説した。

浜田氏は、飲食店の夜8時までの営業時間短縮、飲食店やバーでのアルコール販売の自粛要請、外出自粛の要請などの政府の施策を「国民にフラストレーションと恐怖を与える」方策だと批判した。だが、ワクチンに関する彼の発言も、それらの方策と同様に不穏である。「ワクチンの安全性はまだ証明されていません」と彼はいう。「副反応の報告がたくさんあります」。浜田氏は、先進国と途上国のワクチン格差も批判した。

「菅義偉首相が東京オリンピックに米ファイザー社のCEOを招待し、迎賓館で会談したことに驚きました。菅首相がファイザーのCEOと会談しただけでなく、河野太郎新型コロナワクチン接種推進担当大臣までもがワクチン供給の増量を要求するに至りました」と浜田氏はいう。「ワクチンはとても儲かるビジネスです。ファイザーは日本政府に対して、アメリカの定価よりほぼ15%高い金額を請求しています」 

浜田氏はワクチンの特許権保護を批判して、「あれはアメリカ政府とビル・ゲイツの財団による国際的な支援があって初めて実現した特許です」と語った。彼はこう付け加えた。「人類はもっと協力的であるべきです。ファイザーは東京オリンピックにワクチン4万回分を寄付しましたが、それでもなお高い値段を要求しています。政治家はそこに注目する必要があります」。浜田氏は、ロシアのスプートニク5ワクチンは「あまり効果がない」とし、中国の状況は悪化していると述べた。

浜田氏は、菅首相が東京オリンピックの開催を決定したことに好印象を持っていない。「菅首相は東京オリンピックの開催が日本のためになることを国民に納得させようとしました。しかし、多くの人が心配しているのは、どうすればウイルスに打ち勝てるかです。状況は日々悪化しています」。 

野党はパンデミックに対する菅政権の対応を危機管理の失敗と批判していると彼はいう。浜田氏は「この状況が続けば、菅首相が与党自民党の総裁に再選される可能性はあまり高くない」と見込んでいる。

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