
モハメド・アブ・ザイド
カイロ:エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領と同国を訪問中の日本の茂木敏充外務大臣は16日、両国の協力関係と共通の利害を有する地域の問題について会談した。
両者は、来年チュニジアで開かれるアフリカ開発会議(TICAD)の準備に向けた協力体制について、引き続き協議していく必要性を強調した。
大統領は、多くの分野で日本との協力を発展させていく姿勢を強く示した。それに対し、茂木大臣は経済協力や政治的な協議という観点でエジプトとの関係を強化していく日本の姿勢を表明した。
アフガニスタンの状況など、両国が関心を有する地域の事柄についても話し合われた。
エルシーシ大統領は日本の投資をさらに呼び込む姿勢を強調した。茂木大臣はエジプトが中東の安定と和平に中心的な役割を果たしているため、日本が同国との関係を特に重視していると述べた。
外相は、エジプトとの経済関係を強化していく日本の姿勢を確約し、同国の成長と発展を考慮して投資を増やしていくつもりだと語った。
また、特に技術やエネルギー、輸送分野において、エジプトとの事業のために努力を強化していく日本の姿勢も示した。
外相は、両国の協力の象徴である大エジプト博物館やエジプトの日本人学校にも言及した。
茂木大臣とエジプトのサーメハ・シュクリ外相との会談では、パレスチナやシリア、イラク、イエメンなどの地域の話題が取り上げられた。安定をもたらし、危機や対立を解消するために引き続き両国で協力する必要性が確認された。