
トリポリ:リビアの暫定首相は金曜日、代表議会がリビア暫定国民統一政府に対する信任を撤回しようとしていることに反発し、予算が議会の承認を得られなかったことにより、政府の業務が滞っていると演説した。
3月に就任したアブドゥルハミド・ドベイバ首相は、政府が繰り返し提出してきた予算案を東部の代表議会が承認しなかった理由について、「非現実的で薄っぺらい」と述べ、12月に予定されている選挙の妨げになっていると議会を非難した。
この予算問題は、ここ数年来、対立する政党間の摩擦の中核的な要素として浮上している。この摩擦により、和平への最大のチャンスと見られていた国連の支援するプロセスが弱体化している。
代表議会のアギーラ・サレハ議長は今週、2014年に選出されたドベイバ首相の議会出席を求め、政府のこれまでの成果について議会で質疑を行い、不信任決議を行うことを要求した。
政治的な行き詰まりが深刻化する中、多くのリビア人は、数年ぶりに統一政府の樹立に成功したプロセスが後退しているのではないかと懸念している。
選挙が実施されない、または選挙結果に問題がある場合、政治プロセスは終了し、紛争が再開される可能性がある。紛争が再開されれれば、リビアの広範囲で都市が破壊され、外部の大国を呼び寄せ、リビア国内に外国人傭兵が前線に定着するようになる。
「選挙の問題は、手続き上の問題ではなく、絶対的に立法上の問題です。私たちは、選挙の手続きを促進し、実施するための明確なプログラムを提示しました」とドベイバ首相は語った。
ロイター