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米国 ニューヨーク在住記者拉致計画めぐりイラン人容疑者に制裁

イラン系米国人ジャーナリストのマシー・アリネジャド氏はイラン政府がニューヨークの自宅から彼女を拉致しようとした計画に衝撃を受けたと語った。(Shutterstock/Reuters/File Photos)
イラン系米国人ジャーナリストのマシー・アリネジャド氏はイラン政府がニューヨークの自宅から彼女を拉致しようとした計画に衝撃を受けたと語った。(Shutterstock/Reuters/File Photos)
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04 Sep 2021 12:09:34 GMT9
04 Sep 2021 12:09:34 GMT9
  • 情報機関幹部のアリレザ・シャバロギ・ファラハニ被告は、人権活動家でもある米国人ジャーナリストの拉致計画を主導した

ワシントン:米国は人権活動家でもある米国人ジャーナリストの拉致未遂事件の背後にいたイランの情報工作員4人を制裁対象とした。3日、米国財務省が発表した。

今回の制裁は、4人がイラン政府に批判的なニューヨーク在住記者の拉致計画容疑で、7月に米国で起訴されたことを受けて発表された。ロイター通信の事前確認によれば、拉致の対象となった記者はイラン系米国人のマシー・アリネジャド氏。

イランは今回の疑惑について「事実無根」としている。

財務省の声明によれば、4人はイラン政府批判を封じることを目的とした広範囲にわたる活動の一端に従事していた。

情報機関幹部のアリレザ・シャバロギ・ファラハニ氏が、人権活動家で米国人ジャーナリストのマシー・アリネジャド氏の拉致計画を主導した。拉致計画は失敗に終わり、計画に関わったメンバーは7月後半に起訴された。

声明では「すでに立証されているイラン国内の弾圧におけるイラン情報省の役割と同様に、今回の計画は、海外イラン人を標的としたイラン情報機関の邪悪な役割を明確に示すもので、そこには反体制派をイランへ拉致する恥ずべき計画も含まれている」と述べている。

「今回のイラン政府による拉致計画は、批判的な言論があれば、それを常に封じようとするイランの例だ」と財務省外国資産管理局のアンドレア・ガッキ局長は指摘する。「海外の反体制派を標的としたことで、イラン政府が弾圧の手を海外にも及ぼすことが明らかになった」。

財務省の声明には、イランの行動について「ルールに基づく国際秩序を脅かし、世界の平和と安全を損なう」とも記されている。

今回の制裁により、対象となった4人のイラン人の米国内の全資産は凍結され、米国市民との取引も禁止される。

さらに財務省は、4人と特定の取引を行う非米国人も制裁の対象となる可能性があるとしている。

ファラハニ被告とともに制裁の対象となったイランの情報工作員について、財務省はマフムード・カゼイン、キヤ・サデギ、オミッド・ヌーリの3名を挙げている。

ロイターと共に

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