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天然ガス輸出に関する議論がイスラエルで再燃

イスラエル財務省の高官が「自国への供給量を確保するために天然ガスの輸出量についてすぐにも調査すべき」と主張。(AFP/資料写真)
イスラエル財務省の高官が「自国への供給量を確保するために天然ガスの輸出量についてすぐにも調査すべき」と主張。(AFP/資料写真)
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28 Jun 2023 01:06:27 GMT9
28 Jun 2023 01:06:27 GMT9
  • 予算局長:輸出政策を「すぐにも精査する必要がある」
  • 過剰な輸出は「イスラエルのエネルギー安全保障を危険に晒す恐れがあり」、電気料金の高騰につながる可能性があると局長は述べている

エルサレム:ロイターが確認した書簡において、イスラエル財務省の高官が、自国への供給量を確保するために、天然ガスの輸出量についてすぐにも調査すべきだと記している。

イスラエルの天然ガス生産量は今後数年で約2倍になると想定されている。また、イスラエル沖での新たな石油・ガス探査区域に関する待望のライセンスの申請期限が数週間後に迫っている。

イスラエルのヨゲフ・ガルドス予算局長は、輸出政策を「すぐにも精査する必要がある」と述べている。

エネルギー相に宛てた書簡の中で、ガルドス氏は「イスラエルのエネルギー環境は2018年の前回調査から変化している。その理由の1つは、国内での再生可能エネルギーの導入が想定より遅れていることにある」と述べている。

その結果、過剰や輸出は「イスラエルのエネルギー安全保障を危険に晒す可能性があり」、電気料金の高騰につながると同氏は記している。

エネルギー相のイスラエル・カッツ氏はツイッターで書簡に反応した。

「ガス分野での決定においては、イスラエルの立ち位置など、幅広い政策検討がなされる。そして決定を下すのは、専門家ではなく、人民に選ばれた大臣である私だ」

10年以上前にイスラエルの地中海沖で大規模なガス田が発見された。高官レベルでの激論が何か月も交わされた後、イスラエルは2013年、海外への販売量に制限を課し、埋蔵量の60%程度を国内用に確保することを決めた。

それ以降、エジプトやヨルダンと大規模な輸出契約を結び、また欧州への供給についても包括協定を結んだ。そうした外国の買い手の存在は、誕生間もないイスラエル市場にシェブロンなどの国際的なエネルギー会社が投資する誘因となった。

エネルギー関連の企業グループが生産施設やイスラエルのパイプライン網の拡大を計画しており、業界関係者によると、年間生産量は約200億立方メートルから約400億立方メートルまで増えると想定される。

政府の最新スケジュールによると、イスラエル沖の第4回ライセンス申請(20の探査区が含まれる)への入札は7月16日に締め切られ、落札者は今年中に発表される。

ロイター

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