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イランが米国に、「制裁」への依存をやめるよう呼びかける

イブラヒム・ライシ大統領は4日、先月の就任以来初のテレビインタビューで、合意復活への努力は「政府の課題として予定にはあるが、(欧米からの)圧力を受けてするのではない」と述べた。(AFP)
イブラヒム・ライシ大統領は4日、先月の就任以来初のテレビインタビューで、合意復活への努力は「政府の課題として予定にはあるが、(欧米からの)圧力を受けてするのではない」と述べた。(AFP)
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06 Sep 2021 02:09:01 GMT9
06 Sep 2021 02:09:01 GMT9
  • イブラヒム・ライシ大統領は、核合意復活への努力は「政府の課題として予定にある」と述べた

テヘラン:イランは4日、米国に対し、制裁という手段に依存することをやめるよう呼びかけ、ジョー・バイデン大統領はドナルド・トランプ前大統領と同じ「行き詰まり」政策をとっているとして非難した。

サイード・ハティブザディ外務省報道官がこの発言をした前日、米財務省は、米国内でイラン系米国人ジャーナリストの拉致を計画したとして、4人のイラン人への経済制裁を発表していた。

「米国はイランに対し、制裁という手段に依存することなく、発言においても、行動においても、敬意を示すほかに選択肢がないということを理解すべきだ」とハティブザディ報道官は報道発表で述べた。

米国はトランプ政権下で、イランと列強6ヵ国との間で締結した2015年核合意を一方的に離脱した。

この多国間合意は、制裁を解除する代わりにイランの核開発計画に制限をかけるというものだった。

2018年にトランプ氏が米国の離脱を決定したことで、合意は頓挫していた。

イブラヒム・ライシ大統領は4日、先月の就任以来初のテレビインタビューで、合意復活への努力は「政府の課題として予定にはあるが、(欧米からの)圧力を受けてするのではない」と述べた。

「欧米は話し合いの席に着かせようと何度か迫ってきたが、それは無駄だった」と国営テレビのインタビューでライシ大統領は述べた。

バイデン大統領は、米国を合意に復帰させたいと述べているが、4月にウィーンで始まった協議は、6月のイラン大統領選で超保守派のライシ氏が当選して以来、停滞している。

8月末には最高指導者アヤトラ・アリー・ハメネイ師が、バイデン政権は核合意復帰協議において前任者と同じ主張をしていると非難した。

そして、31日にはイランのホセイン・アミラブドラヒアン新外相が、ウィーン協議は今後2、3カ月は再開されないだろうと示唆した。

ライシ大統領は4日、「協議は議題に予定されてはいるが、協議のための協議ではなく、交渉のための交渉ではない」と述べた。

「これらの協議で我々は、抑圧的制裁の解除を模索している」とライシ大統領は付け加えた。「偉大なイラン国家の利害に関して、妥協はない」

イランは、2017年から米国が課してきた制裁や、再開させた制裁のすべてを解除するよう求めている。

3日には米財務省が、国外のイラン反体制派を標的とする作戦に関与したとして、「4人のイラン工作員」に対する制裁を発表した。

6月中旬の米連邦政府の起訴状によると、工作員らは2018年、イラン系米国人ジャーナリストのマシー・アリネジャド氏を投獄するために、第三国で逮捕してイランへ連れて行こうと計画し、イランに住む親類に彼女をおびき出すよう強いた。

それが失敗に終わると、工作員らは米国の私立探偵を雇い、彼女を過去2年間にわたり監視したという。

ハティブザディ報道官は7月に、米国の告発は「根拠のない馬鹿げたもの」であるとし、まるで「ハリウッド映画のシナリオ」だと述べた。

AFP

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