
イスタンブール:トルコ国防省は5日、いわゆる「テロリスト」を過去6年間で1万8500人近く「制圧した」と述べた。
今年の数はこれまで1865人に上る、と同省の広報官を務めるピナール・カラ少佐はアンカラでメディアに語った。国防省は、殺害・拘束されたり、負傷したりした戦闘員について「テロリスト」と表現している。2015年7月以降に制圧された1万8455人の大部分は、1984年からトルコと交戦状態にあるクルド労働者党(PKK)のメンバーと考えられる。米国や欧州連合からテロ組織に指定されているPKKとの2年半の停戦は、2015年に破られた。
トルコは2016年にシリア北部で最初の作戦を開始して以降、ダーイシュを標的としていたが、トルコやシリア、イラクにいるPKKやその関連グループにも大きな力を注いでいる。
PKKとの37年に及ぶ対立では4万人の死者が生じたとしばしば言及されるが、国際危機グループは「実際の死傷者数の合計は確定不可能」としている。
トルコ軍は過去1か月、トルコ内外で反乱が疑われる事例に対して22回出動している、とカラ報道官は述べた。4月以降、イラク北部のPKKに対して地上と空から作戦を実施している。その結果、244人の戦闘員を「制圧した」という。
話題がアフガニスタンからの撤退に移ると、8月25~27日にかけてトルコ軍が1129人のトルコ市民を避難させ、他国の市民も支援したと報道官は述べた。
軍の一部がレジェップ・タイイップ・エルドアン政権の転覆を試みた2016年7月のクーデター未遂以来、2万3931人の軍人が免職となったことも発表された。
AP