
アラブニュース
リヤド: サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンおよびエジプトが9月9日木曜日、イランの全核施設の「迅速かつ包括的な査察」を要求した。
さらに4国の大臣らは、カイロで行われたアラブ連盟の会期に合わせて開催された会合で、世界の安全保障と安定に脅威をもたらし、情勢を不安定化させるイラン政府の政策を阻止する方法を議論した。
サウジアラビア外務大臣である、ファイサル・ビン・ファルハーン王子が議長を務めた木曜日の会合では、イランによる中東地域への干渉と、同国によるイエメンの武装組織フーシ派および他のテロ組織への融資の阻止に向けた連携の強化に関する議論が行われた。
国連傘下の核監視機関は7日火曜日、イランが過去の核活動についての調査を妨害し、重要な監視活動を危険にさらしたとして非難した。
国際原子力機関(IAEA)は加盟国への報告の中で、2つの重要な問題で進展が見られなかったと述べた。申告されていない複数の古い施設で検出されたウランの痕跡について説明がなされていない問題と、IAEAがイランの核計画の一部の追跡し続けるために監視機器に速やかにアクセスできるようになる必要があるにもかかわらず、アクセスできていない問題だ。
この状況を受け、アントニー・ブリンケン米国務長官は、バイデン米政権が望む2015年の核合意へのイランの復帰のタイムリミットが迫っていると警告した。
イランのエブラヒム・ライシ大統領は8月の就任後、こう着状態にあった核合意復帰を目指す協議の再開について、この先2、3カ月実現しそうにないとした。
ドナルド・トランプ元米大統領は、イランが核活動を制限する代わりに経済制裁が一部解除されることに同意した2015年の核合意から離脱した。イラン政府は、米国の離脱と再び課された経済制裁に対し、多くの制限に違反することで応えた。
またファイサル王子は会期中、ヨルダンおよびパレスチナの指導者と別々に会談した。
サウジ外務大臣は会談中、関係を強化する方法と最近の情勢について議論した。