
バグダッド: 当局筋の発表によると、ダーイシュ過激派は、11日、イラク北部の都市モスル近郊を攻撃し、イラク治安部隊の隊員を含む4人が死亡した。
今回の攻撃は、ダーイシュ過激派のかつての拠点であったモスル南部のマフムール地区で夜中に起き、集落の町長と少なくとも警察官1人、さらに親イラン派のハシード・アル・シャアビ(人民動員隊)の民兵を含む4人が死亡したと治安当局者が匿名を条件に語った。
近隣の村の当局筋であるサリー・アル・ジブリ氏は、ダーイシュ過激派は午前2時(グリニッジ標準時23時)頃にハシードの拠点を狙って小型の武器で砲撃・発砲して攻撃しており、町長と民兵を含む4人が死亡したと語った。
今回の攻撃は、キルクーク北部の都市の近郊で起きたダーイシュによる攻撃でイラク連邦警察の警察官13人が死亡した事件から1週間も経たないうちに起きている。
また、今回攻撃を行った過激派は、7月にバグダッドのシーア派の住民が多いサドルシティの市場で起きた爆発で30人以上が死亡した事件の犯行声明も出している。.
ダーイシュは2014年に電光石火のごとくモスルを制圧し、スンニ派の住民が多いモスルは3年にわたり、ダーイシュ過激派自らが主張する「カリフ国家」の中心地となっていた。
その後イラク軍と米軍主導の連合軍が同都市を奪還したものの、激しい爆撃と戦闘によって街は廃墟と化した。
現在イラクに駐留する多国籍軍兵士は約3,500人であり、そのうち2,500人を米軍兵士が占めている。
AP