
バグダッド: 11日深夜、爆発物を搭載したドローンがイラク北部のエルビル国際空港を攻撃。周辺には米国主導の連合軍が駐留している。クルド人自治区の治安部隊および治安当局によると、死者は報告されていない。
クルド人の対テロ部隊の声明によると、爆発物を搭載した少なくとも2基のドローンが空港を攻撃した。今回の攻撃で死者は出ていないという。
一部自治権を持つ北部地域の自治政府広報ローク・ガフリ氏は、爆弾は空港の外で爆発したと述べ、この攻撃がフライトに影響を与えたという報道を否定。空港は開いており、クルド当局による捜査が続けられているという。
今回の攻撃は、米国の存在感が強いバグダッドやイラク全土の基地を標的とするドローンやロケットの攻撃としては2か月ぶり。最後の攻撃は7月8日で、米国大使館もあるイラク首都バグダッドの厳重警備区域「グリーンゾーン」にロケットが着弾し、物的損害はあったものの、死者は出なかった。
最近までこうした攻撃は頻繁に起きていた。米国はイランが支持する軍事組織による攻撃だと糾弾している。ここ最近、こうした攻撃はより高度になり、カチューシャロケットではなくドローンを使った攻撃に代わってきている。
米軍はイラクでの軍事作戦を年末までに終了させるが、イラク軍への訓練や助言は続ける予定だ。現在イラクには2,500人の米兵がおり、ダーイシュの遺した負の遺産と戦う地元部隊をサポートしている。
AP