
イスタンブール: トルコ国防相が12日報じたところによると、シリアとイラクへの越境攻撃でさらに2人のトルコ人兵士が死亡し、これで今週末の軍事作戦による犠牲者の総数は4人となった。
11日のシリア北西部イドリブ県での攻撃ではすでに兵士2人が死亡しており、トルコ政府は、その後今回の攻撃で負傷した3人の兵士のうち1人が死亡したと発表した。
トルコ南部のいわゆる「緩衝」地帯は、10年におよぶシリア内戦を経て反体制派の最後の砦となっており、昨年初めに締結された停戦合意に基づいてトルコ軍とロシア軍が合同で同地帯のパトロールにあたっている。
また同省は、4人目の犠牲者は、イラク北部でトルコの軍用車両が基地を離れる際に「分離主義テロリスト」による攻撃を受けて死亡し、別の兵士も負傷したと発表した。
トルコのイラクにおける軍事作戦は、トルコ、米国、欧州連合がテロ組織に指定しているクルディスタン労働者党(PKK)のイラク国内の拠点を攻撃の対象としている。
PKKが1984年にトルコ南東部で起こした反乱では、40,000人以上が死亡している。
ロイター